アンカー・ジャパンは7月26日、超高出力と小型化を実現する充電技術「GaNPrime」を発表した。複数ポートへの電力を最適に配分し、同時急速充電に対応する。GaNPrimeシリーズとして、USB急速充電器やバッテリ搭載充電器、電源タップなど新製品を発表。2022年冬ごろにはポータブル電源などの新製品発売も控える。
GaNPrimeは、電源ICを分離配置し、分離配置により生まれた空間を有効活用して回路構造を最適化することで超高出力と小型化を実現した最新の充電技術。アンカーでは、2018年11月にGaN(窒化ガリウム)、2021年5月に「Anker GaN II」を発表し、充電環境の進化を続けてきたが、GaNPrimeはアンカー充電技術の最高峰と位置づける。
100W以上にも対応する超高出力を実現しつつ、小型化を追求。複数ポートに流動的な電力分配をすることで充電の効率化を可能にしていることが特徴だ。接続機器を自動的に検知し、その機器に適した最大のスピードで急速充電をする、Anker独自技術の「PowerIQテクノロジー」は、充電器の高出力化や周辺機器の多様化に合わせて4.0へと進化。100W以上の超高出力に対応可能だ。
各USB-Cポートで必要な電力を電源ICが毎秒感知し、接続機器がその時に必要な電力に合わせて供給電力を調整する「Dynamic Power Distribution」を搭載。電力を最適かつ流動的に配分し続けることで、機器の充電を効率化しているとのこと。温度管理機能と出力制御により接続端末を保護する「ActiveShield」も、「ActiveShield 2.0」へとアップグレードしており、充電器本体が規定の温度に達した場合は、電流、電圧の負荷度合いを調節することで、過度の温度上昇を未然に防ぐ。
発表したのは、コンパクトUSB急速充電器「Anker 735 Charger(GaNPrime 65W)」/737 Charger(GaNPrime 120W)」とバッテリー搭載USB急速充電器「Anker 733 Power Bank(GaNPrime PowerCore 65W)」、高機能電源タップ「Anker 727 Charging Station(GaNPrime 100W)/615 USB Power Strip(GaNPrime 65W)」、USB-C&USB-C ケーブルなど。USBケーブルのみ、7月26日一般販売で、そのほかは7月26日予約販売を開始し、8月29日に一般販売となる。
あわせて、コンパクトUSB急速充電器「Anker 747 Charger(GaNPrime 150W)」、高出力急速充電器「Anker 717 Charger(140W)」、超大容量モバイルバッテリー「Anker 737 Power Bank(PowerCore 24000)」の3製品も発表。いずれも9月中旬一般販売となる。
また2022年冬頃の発売予定製品として、GaN搭載ポータブル電源「Anker 767 Portable Power Station
(GaNPrime PowerHouse 2048Wh)」と、合計最大240Wの出力で、1ポートから最大140W出力ができるUSB急速充電器「Anker 749 Charger(GaNPrime 240W)」も披露した。
アンカー・ジャパン 代表取締役CEOの猿渡歩氏は「GaNPrimeは、素材のイノベーションとテクノロジーの進化を経て、アンカーが培った充電池の英知を集結して開発されたもの。アンカーが販売しているAnker GaN ll搭載製品の国内累計販売が50万個を達成しており、今回の新製品はその称号にふさわしい新充電技術と新製品になる」とコメントした。
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