新型コロナウイルスのパンデミック中に利用が急拡大したビデオ会議サービスのZoomが、ハイブリッド形式やリモートで働く人たちを支援する「Workspace Reservation(ワークスペース予約)」機能の一般提供を7月中に開始すると発表した。この機能はオフィススペースの予約や、出社を予定している従業員の確認、望ましい着席場所の表示などができるものだ。
ZoomがMomentiveと共同で実施した世論調査によると、リモートワーカーの55%はハイブリッドな仕事環境の方が好きだと回答している。また、全体の53%は新しいクライアントと会う際にはオフィスに出社したいと考えており、58%はオフィスでのチーム活動に参加したがっている。そんな中で、Workspace Reservationは、オフィス設備の最適化や、より効率の良い職場にするためのリソース分配に向けて知見をもたらすことで、組織を支援する。
グループ製品マネージャーで、「Zoom Rooms」と「Zoom Whiteboard」部門を率いるJeff Smith氏は発表の中で、「Workspace Reservationは、すでに充実しているZoomのハイブリッドワーク向けサービスを拡充し、従業員がどの日も最高の仕事をするために、必要とするツールを確実に手にできるようにする」と述べている。
Workspace Reservationを使用するには、座席の位置、会議室などの情報を記した自社オフィスのカスタムマップを、管理者がZoomにアップロードする必要がある。これをもとに、従業員はオフィス内の部屋や机などを、出社日の一部の時間帯、あるいは1日を通じて予約できる。Zoomによると、ベータユーザーの間では、この機能を駐車スペースの予約に使うケースもあったという。確かに、良いスペースを確保するために早く家を出て、交通渋滞の中を通勤しても、結局は駐車場に残された数少ないスペースの中から選ぶ羽目になるよりは、この機能を使う方が楽だろう。
予約には、Zoomのデスクトップアプリやブラウザー、オフィス内の情報端末などを使うことができる。
Microsoftが3月に発表した調査結果では、調査に応じた人のうち約52%が、今後1年の間にハイブリッドか完全リモートのモデルに移行することを考えていると回答していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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