キングジムは7月12日、テキスト入力に特化したデジタルメモ「ポメラ」DM250を7月29日に発売すると発表した。希望小売価格は、5万4800円(税別)。初年度販売目標数量は8000台。
ポメラは、電源を入れるとすぐに起動し、スムーズに文章作成ができるテキスト入力特化のデジタルデバイス。外出先でのメモや執筆などの用途で利用され、2008年11月の発売以来、ロングセラー商品になっている。
今回発売するDM250は、従来機(DM200)のテキスト入力のしやすさはそのままに、ユーザーフィードバックを反映したモデルになっているという。
バッテリーの容量を増加したことにより、従来機では約18時間だった使用時間を約24時間と強化。また、USB Type-Cに対応し、充電確認用LEDも新たに搭載するなど、ハードウェア面での使いやすさが向上している。
キーボードは、ローマ字入力やUSキーボードで最も重要度が高い英字を中央に配置。フォントは、可読性が高く、圧迫感を与えずにモダンな雰囲気を演出できる「AXIS フォント」を採用した。
メインのボディカラーは、従来機よりやや明るいダークグレーを採用。キーカラーとボディのカラーを分けることで、キー形状が把握しやすくなっている。
なお、US配列キーボードユーザー向けとして、専用にカスタマイズしたUS配列を追加。また、従来機でも採用する日本語入力に特化した「親指シフト」では、改良したレイアウトを1種追加し、より入力しやすく改良されている。
加えて、本体構造を見直すことで、打鍵音の静音性が向上しているという。
ソフトウェア面では、ポメラ向けに最適化した日本語入力システム「ATOK for pomera[Professional]」をさらに強化。校正支援機能の追加、脚本や台本の作成に適したシナリオモードを追加するなど、さまざまな機能アップデートが施されている。さらに、1ファイルあたりの保存可能文字数は、従来機の2倍の20万字となった。
ファイルの送受信は、専用アプリ「pomera Link」を導入したスマートフォンなどと、Wi-Fi接続により可能。本体内のデータを確認し、選択するだけでアプリ内に保存できる。
また、専用アプリから本体内のファイル一覧を閲覧でき、アプリ内のファイルを送信することも可能。
ユーザーからの要望を反映した機能として、ゴミ箱とバックアップ領域を追加。これにより、間違って削除したり上書きをしてしまったファイルの復旧が可能となった。
正規表現検索にも対応して検索性がより向上したほか、作成中のテキストの文字数やバッテリー残量が画面上に数字で常時表示されるようになった。テキストファイルをQRコードに変換する機能では、QRコード表示できる文字数が従来機機の最大約9万字から20万字と増量している。
さらに今回、同製品の発売記念として、キングジム公式オンラインストア限定(250台)のホワイトモデルを販売する。
購入者特典として、限定カラーに合わせたナチュラルな色味の専用ケースと液晶保護フィルムも付属するという。
外形寸法は、約幅263mm×奥行き120mm×高さ18mm。重量は、約620g。画面は、7.0インチTFT液晶、WSVGA(1024×600ドット)、バックライト搭載。
キーボードは、JIS配列キーボード(キーピッチ17mm)。本体のメインメモリは、1.3GB(バックアップ1.3GB、ゴミ箱0.6GB)。対応記録メディアは、SDカード(最大容量2GB)、SDHCカード(最大容量32GB)。
搭載辞書は、「角川類語新辞典.S」「明鏡国語辞典 MX」「ジーニアス英和辞典 MX」「ジーニアス和英辞典 MX」。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス