The New York Times(NYT)は2019年、Caleb Cain氏についての記事を執筆した。Cain氏は、オルタナ右翼運動に5年間かかわった後、批判者に転じた人物で、当時26歳だった。Cain氏が考えを改めるきっかけとなった出来事の1つは、Bonnell氏と当時極右の活動家だったLauren Southern氏の討論である。Cain氏の考えでは、2017年の移民に関するこのときの討論で勝利を収めたのはBonnell氏だった。NYTによると、そのとき、オルタナ右翼に対するCain氏の見方が変わり始めたという。
ストリーミングプラットフォームがTwitchからYouTubeなどに変わったとはいえ、Bonnell氏は今でもディベートを行っている。同氏は2022年、「保護されるべき特性に基づいて、ある集団の差別や中傷を促進、奨励、および助長すること」に関するコミュニティーガイドラインに違反したとして、Twitchの使用を禁止された。
同氏は、使用を禁止された正確な理由を教えてもらっていないと述べたが、オンラインの一部のトランス活動家に対して、「激しい言葉」やコメントを使ってきたことと関係があるのではないか、と推測している。筆者はTwitchにコメントを要請したが、回答は得られなかった。
ディベートストリーマーとしてのキャリアの中で、Bonnell氏の戦術は、あからさまに攻撃的なやり方から、Avallone氏やKochinski氏のように、相手に歩み寄って、徐々に相手の考えを変えようと試みる方法へと変わっていった。
「私の話が本当だと彼らに認めてもらうためには、自分自身を分析するという非常に不快な体験を彼らに受け入れてもらわなければならない」とBonnell氏。「それをやると、彼らが悪者になってしまう。心の中で自分のことを悪者だと思っている人はいない」
Avallone氏のように、Bonnell氏はパンデミック下でコロナワクチンに反対する人々ともディベートし、何人かの考えを改めさせることに成功した。
Argentiさんは、コロナワクチンに関する自身の信念を直視したとき、不安と恐怖を感じたと述べている。この問題についての考えを変えれば、友だちや知り合いとの関係に亀裂が生じることは分かっていたが、自分が正しいと感じること、そして、最善の結果をもたらす可能性が高いことをしたいとも思っていた。
Argentiさんは、地獄に落ちる、悪魔に取り憑かれている、といったことをコミュニティーの人々から言われたが、最終的には、ワクチン接種を受けて良かったと思っている、と述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス