複数のメタバース企業を経営していた人物が、1万人を超える被害者から合わせて4500万ドル(約61億1000万円)あまりをだまし取った投資詐欺の疑いで逮捕された。
米司法省(DOJ)は米国時間6月29日、ラスベガス在住のNeil Chandran容疑者が詐欺の疑いで逮捕されたことを明らかにした。
Chandran容疑者は、「ViRSE」というブランドの下で、Free Vi Lab、Studio Vi、ViDelivery、ViMarketなど、複数の企業を経営している。
Chandran容疑者の企業は、独自の仮想通貨など、自社のメタバースで利用する仮想世界向けの技術を開発していたという。ViRSEのウェブサイトには、「この地球上にあるすべてのインターネット対応デバイスからアクセスできる、人、場所、コンテンツで構成された仮想世界」とある。
DOJによると、Chandran容疑者は、自身の所有する企業のうち、1社以上が「富豪」らによって近く買収されるとして、投資家に「極めて高いリターンを約束」する嘘の投資話を持ちかけていたという。
同容疑者は、少なくとも2人の億万長者が買収交渉に加わっており、交渉がまとまるまでの間、投資家の資金は企業を通常どおり運営するために使用すると主張して、1万人以上から総額4500万ドルを超える金額をだまし取ったと、DOJは起訴状の中で述べている。
だが、実際には買い手は存在せず、投資家の資金の「相当部分」が、不動産や高級車といった容疑者の個人資産に使われていたという。
起訴状には、銀行口座や不動産、39台のTesla車など、100種の資産が記載されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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