移動時間を健康時間に変える--JR東日本、山手線専用トレーニングアプリで実証実験

 東日本旅客鉄道(JR東日本)とJR東日本スポーツは6月20日、山手線専用トレーニングアプリ「‘TRAIN’ing+」の実証実験を実施すると発表した。

実験概要
実験概要

 実証期間は、6月20日から9月9日まで。実施箇所は、山手線の電車内・山手線沿線の街。アプリはiPhone版のみ公開され、App Storeからダウンロードできる。対応OSはiOS12以上。

 ‘TRAIN’ingアプリは、「移動空間を成長空間に変える」をコンセプトに開発。移動空間としての電車空間に、「健康トレーニング空間」という新しい価値を加えるもので、社会で関心の高まるヘルスケアでの貢献を目指して、2019年11月から2020年3月の期間で試験公開していた。

 同アプリでは、ビーコンや位置情報、日時情報などのテクノロジーを組み合わせたジオフェンシングを活用。「体を鍛えたい」「リラックスしたい」といった目的や電車の乗車位置・混雑率に応じ、車内でできる座席・つり革・手すりなどを使ったパーソナルトレーニングプログラム「電車内トレイニング」を音声ガイダンスにて案内している。

キャプション

 電車内トレイニングは、山手線車内に設置されたJビーコンとアプリが連動し、利用者の乗車時間、ニーズおよび、車内の混雑度に応じて個別トレーニングプログラムを提示。わずかな時間でも、本格的なパーソナルトレーニングが体験できるという。

 プログラムは、JR東日本スポーツが運営するフィットネスクラブ「JEXER」の健康運動指導士・フィットネスインストラクターが全て監修している。

 名称の「‘TRAIN’ing」(トレイニング)については、「トレイン」と「トレーニング」を掛け合わせた造語となっている。

 今回、これまでの電車内トレイニング機能に加え、山手線駅間のウォーキング機能である「電車外トレイニング」機能を追加。アプリ名を‘TRAIN’ing+とし、駅を拠点とした健康な生活時間の創出を目指す。

 電車外トレイニングは、JR社員おすすめの山手線の駅間スポットを巡りながら、ゴールの駅を目指して駅から駅まで一駅歩くウォーキングプログラム。各駅間で、ディスカバリーウォーク(15分60分程度)と、クイックウォーク(5分30分程度)の2ルートを用意する。

 

 山手線沿線の史跡、公園、施設などを楽しみながらウォーキングでき、街の新しい魅力の発見と、健康的な生活を後押しするものになるという。

 なお開発協力として、マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパンがアプリの企画・開発・調査を担当しているほか、ジェイアール東日本企画がJビーコンの機能提供を担当している。

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