SB パワーとエンコアードジャパンは6月16日、「ソフトバンクでんき」の節電サービス「エコ電気アプリ」の利用世帯数が50万世帯を突破したと発表した。今後は、専用アプリに加え、電子メールを活用した節電サービスも提供していく。
エコ電気アプリは、2020年7月に提供を開始した、ソフトバンクでんきユーザー向けの節電(デマンドレスポンス)サービス。使いやすいスマートフォンアプリになっているのが特徴で、プッシュ通知で届く節電の呼びかけ「節電チャレンジ」に対し、参加表明すると、節電効果に応じて「PayPay ポイント」が獲得できる。
節電への呼びかけは、エネルギーに関する分析や新サービスなどを手掛けるエンコアードが持つ特許技術に基づき構築されたシステムを活用して実施。エンコアードは米国のエネルギー関連スタートアップで、エンコアードジャパンは、株式の50.1%をソフトバンクが所有し、残りの49.9%はエンコアードが持つ、ソフトバンクのグループ会社になる。
デマンドレスポンスは、ビル向けなど大規模な節電を呼びかける際に使われており、家庭向けへの使用は難しいと言われていたもの。SBパワーでは、ポイント獲得と、ユーザーにメリットのある形で呼びかけることで、50万世帯超の利用世帯数を獲得している。
SB パワーによると、利用世帯数50万件突破は国内最大規模。シンプルに使え、プッシュ通知で案内が届き、結果を待つだけで気軽に参加できることやペナルティもないことなどが利用者拡大に結びついていると分析する。
2021年度の消費電力量の削減効果は年間508万キロワットアワー、CO2排出量の削減効果は年間2663トンに及び、家庭向け節電サービスとして国内最大の効果を得られたとのこと。3月22日の需給ひっ迫時には、東京電力管内において、10~23時の間、節電チャレンジを実施し、参加者は不参加者に比べ、10%の節電効果に結びついた。
7月1日には、専用アプリを用いた節電サービスに電子メールを用いた形も追加。ソフトバンクでんき契約者に限らず、小売電気事業者のユーザーにも広くサービスを提供していく方針だ。これにより小売電気事業者は、すでに電子メールを登録済みのユーザーに向け、アプリインストールなどの新たな操作をお願いすることなく、節電サービスの提供が可能になる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」