三菱地所レジデンスは6月14日、24時間使えるコワーキングスペースを併設した賃貸マンション「The Parkhabio SOHO 大手町」を東京都千代田区内神田に竣工したと発表した。1階に居住者が無料で利用できるコワーキングスペースを備える。
The Parkhabio SOHOは、コワーキングスペースを併設した職住一体型賃貸マンション。地上13階建ての鉄筋コンクリート造で、住戸数は49戸。1ルームから1LDKまで5タイプの間取りをそろえる。コワーキングスペース「Style Lounge(スタイルラウンジ)」は、二層吹き抜けで約60平方メートルの広さを確保。デスクや椅子などの家具はコクヨの協力を得て導入しており、長時間作業をしても疲れにくいような配慮がされているという。
スタートアップ企業の支援も目的としており、コワーキングスペースは建築基準法上事務所用途とし、法人登記を可能にしているとのこと。「オフィスと住宅の二重賃料負担」や「設備初期投資がかさむ」といった課題解決をサポートする。
The Parkhabio SOHOは、三菱地所グループの新規事業創造制度を使い実現したもの。企画開始はコロナ前の2019年で、働き方改革の一環としてスタートしたという。企画にあたり、約30件のインタビューと約460件のアンケートを実施し、在宅ワークやコワーキングスペースに関する課題を洗い出し、今回の形に仕上げたという。
コロナ禍を経ることで、パナソニックの天井埋込形ナノイー発生機「エアイー」を設置したほか、家具などに光触媒を塗装するなどの変更を施したとのこと。コーヒーマシーンも設置。朝、昼、夕方、深夜と時間経過によって変わるオリジナルのBGMを壁のスピーカーから流している。
天井部には、三菱地所とケンテックが共同開発した新建材「MIデッキ」を三菱地所レジデンスとして初めて採用。型枠材と配筋部分を一体化した建材をそのまま天井の仕上げ材として利用することで、廃材を削減し、環境負荷を軽減しているという。
第1弾となるThe Parkhabio SOHO 大手町に続き、「The Parkhabio SOHO 代々木公園」「The Parkhabio SOHO 祐天寺」の2物件を始動させているとのこと。今後は、都内を中心に3年間で5棟の供給を目指す。
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