キノコの菌糸体生まれの代替レザー製品、土屋鞄・渋谷店で展示--2022年内の発売目指す

 ランドセルや大人向けの鞄・革小物を製造販売する土屋鞄製造所は、キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo(マイロ)」を採用したランドセル、鞄、小物などプロトタイプ計6型を発表。6月30日まで、土屋鞄・渋谷店にて、期間限定展示している。米国のバイオテック企業のBolt Threadsとの共同開発によるもの。

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 な土屋鞄製造所はBolt Threadsに出資し、Myloの素材開発および、製品開発を共同で行う業務提携を結んでいる。

 Myloは、キノコの菌糸体(菌が構成する、根のような糸状の組織体)から生まれた新素材で、「マッシュルームレザー」ブームの火付け役となったレザー代替素材。

 菌糸体の微細な繊維で、柔らかな手触りと上質感のある風合いを実現。加工によって柔軟性を持たせることが可能であり、さまざまな製品に利用できる高い汎用性を持ち合わせている。

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 菌糸体は、100%再生可能なエネルギーで稼働する、最先端の垂直農法施設で生育。生育に必要なものは、水と空気とマルチング材(菌糸体の生育時に培地の表面を覆うもの)のみとなる。同社によると、2週間足らずの短い周期で生育できるため、安定した供給が見込まれているという。

 同社は、2021年夏からMyloを用いた新素材モデルを試作しており、ランドセル、鞄、小物などプロトタイプ計6型を東京・西新井の自社工房にて制作している。6型の内、財布1型(MyloハンディLファスナー)の年内発売を予定している。

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 また、価値観が多様化する現代において使い手に新たな素材の選択肢を提案するため、「土屋鞄製造所(大人向け鞄)」「土屋鞄製造所(ランドセル)」「objcts.io」の3ブランドのそれぞれを代表する製品にMyloを採用するという。

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