楽天グループは6月9日、ミナモトカズキさん原作の人気コミックス「壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている」(徳間書店「COMICリュウWEB」連載)の実写版ドラマを制作すると発表した。制作に加え、配信、マーチャンダイジングなどに包括的に取り組む。実写版ドラマへの包括的な取り組みは同社初になる。
同社は、国内外のさまざまなコンテンツを包括的にプロデュースする「メディアフランチャイズ事業」に取り組んでいる。1億以上の楽天会員を中心としたメンバーシップを軸に、楽天が展開する70以上のサービスを有機的に結び付けて形成する「楽天エコシステム(経済圏)」を活用し、制作から配信、マーチャンダイジングまでを包括的に提供するという。
今回発表した同番組は、ABCテレビが制作、楽天グループが製作幹事を務める。10月からABCテレビで月曜深夜に放送するほか、毎話放送後に動画配信サービス「Rakuten TV」および、民放公式テレビ配信サービス「TVer」で配信する。
また、楽天が運営するさまざまなサービスと連携し、ドラマの制作、放映、配信にとどまらない多角的なドラマ体験の創出を目指す。
具体的には、1億以上の会員基盤を生かして、配信視聴、グッズ購入、イベントチケット購入に関するデータに基づくコンテンツのマーケティングやプロモーションを実施し、ファンの趣向に合ったコンテンツ展開を企画する。分析データに基づき、ファンの趣向に合ったスポンサー商品をコンテンツ内でプロモーションすることも検討するという。
同社では今後も、メディアフランチャイズ事業を通じて、コンテンツビジネスで蓄積した知見を生かし、IPコンテンツが生み出す多様なエンターテインメント体験の実現を目指すとしている。
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