LGエレクトロニクス・ジャパンは5月19日、4K有機ELテレビとして全4シリーズ12モデル、4K液晶テレビとして全3シリーズ11モデルの新製品を発表した。有機ELテレビには史上最高画質とする「LG OLED evo Gallery Edition」をラインアップする。
LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括責任者の宇佐美夕佳氏は「LGは2013年に世界初の55インチ有機ELテレビを発表して以来、2015年には日本で有機ELテレビを展開、2017年には薄さ4mmで壁に貼り付ける有機EL、2019年には8K対応と、リーディングカンパニーとして有機ELテレビを発売してきた。2022年は歴史と技術の集大成として、新しいテレビライフを紹介する」と、有機ELテレビの歴史を振り返った。
発表したのは、2021年に発表した次世代有機ELテレビ「LG OLED evo」をグレードアップした「LG OLED evo Gallery Edition」(OLED G2シリーズ)と、「OLED C2」「OLED B2」「ART90」の4シリーズ。有機ELテレビ史上最少となる42インチを追加し、最大83インチまで豊富なサイズをそろえた。
OLED evo Gallery EditionとなるOLED G2シリーズは、新しい発光素材を採用し、赤、緑、青の波長を改善するとともに、新しいカラーレイヤーを追加することで色の再現性を向上。従来の有機ELテレビよりさらに明るく、高輝度方向の色表現に深みを増した画作りを実現したとしている。
映像エンジンにはリアルタイムAIプロセッサー「α9 Gen5 AI Processor 4K」(OLED B2シリーズは「α7 Gen5 AI Processor 4K」)を採用し、地上波でも、ネット動画でもコンテンツに合わせた高画質を再現する。
ART90は、デンマークを代表するファブリックメーカーkvadrat(クヴァドラ)と協業したデザインを採用。ファブリック部にスピーカーを備え、上下に動くことで、モニターのサイズを変えられる「ラインビュー」が特徴だ。ラインビューで時計や音楽再生など映像視聴以外の使い方もできる。
OLED C2シリーズは、83、65、55、48、42インチと5サイズを用意。別売アクセサリーとして、壁にぴったり密着させて設置できる「ギャラリーデザイン」と、シンプルな4本足デザインの「フロアスタンド」をそろえる。
OLED B2シリーズは、Dolby VisionIQとDolby Atmosに対応した高画質、高音質な有機ELスタンダードモデル。最新ゲームスペックに対応し、高速ゲーム体験が可能だ。
液晶テレビは、量子ドットMiniLED液晶の「QNED85JQA」と、量子ドット液晶の「QNED80JQA」、LG UHD TVの「UQ9100」の3シリーズを用意。43インチから86インチまでをラインアップする。
QNED85JQAシリーズは、MiniLEDバックライトに、量子ドットテクノロジーとナノセルカラーテクノロジーを組み合わせることで、より明るく、より深い黒を再現。QNED85JQAシリーズでは、リアルタイムAIプロセッサー「α7 Gen5 AI Processor 4K」とあわせ、視聴している映像のジャンルだけでなく、シーンごとに最適な映像を自動で適用する。QNED80JQAシリーズは、量子ドット4K液晶テレビ「LG QNED」を採用。毎秒120フレーム表示でなめらかな動きを再現する。
UQ9100シリーズは、43インチから75インチまでをそろえたエントリーモデル。AIプロセッサーは「α5 Gen5 AI Processor 4K」を採用する。
全機種に、おすすめのコンテンツを表示したり、ホーム画面に表示されるアプリを自分仕様にカスタムできる個人アカウント設定を採用。テレビに話しかけるだけで操作できる独自のAI「ThinQ AI」を備えるほか、ネットフリックスやHulu、Amazon、Prime Video、ディズニープラスなどネット動画にも対応する。
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