AI健康アプリ「カロママ」を「カロママ プラス」に統合--PHR管理から健康サービスまで

 リンクアンドコミュニケーションは5月18日、AI健康アプリ「カロママ プラス」に新コンセプト「健康サポーター」機能と、ユーザーの健康目的に合わせて食事や食材を提案する新機能「パーソナル提案」を追加したと発表した。

 また、今回の機能強化(5月18日のバージョンアップにより対応)に伴い、個人向け無料アプリ「カロママ」はカロママ プラスに統合し、機能を移植する。今後も利用を継続したいカロママユーザーは、移行期間内(5月18日〜12月末予定)にカロママ プラスのアプリを新規にダウンロードし、情報の引継ぎを行う必要がある。

カロママをカロママプラスに統合へ
カロママをカロママプラスに統合へ

 同社では、新たにユーザーが生活場面でリアルに接点がある店舗や場所・機関を、ユーザーの健康を応援する「健康サポーター」と位置付けた。これは、企業・健康保険組合やコンビニエンスストア・スーパーマーケット、ドラッグストアなどの小売店、外食店、スポーツクラブや医療機関、自治体などが該当するという。


 ユーザーは、アプリ上で健康サポーターをフォローすることで、さまざまな健康アドバイスや情報を受け取ることが可能。また、健康サポーターが取得している健診結果(所属勤務先)、購買履歴(小売店など)などともPHR(パーソナルヘルスレコード)として連携できる。

 健康サポーター側も、献立提案・健康コラムなどの情報や、クーポンなどのプロモーション情報の配信ができるため、アプリを通じて健康をテーマとするコミュニケーションがとれるようになる。


 たとえば、企業/健康保険組合では、他の健康サポーターと共に従業員の生活場面での健康を応援、健康経営をより推進可能。スーパーマーケット/コンビニなどの小売店や外食店では、効果検証可能なプロモーションが実施できるほか、自治体/スマートシティも住民へとさまざまな健康施策が展開できるようになる。

 スポーツクラブでは、会員とのコミュニケーション・健康増進施策が強化可能。診療所/調剤薬局では、ライフログ/PHRを収集することで、生活習慣の改善フォローが可能となる。

 ローソンや阪急オアシスなどが参画を決定しており、今後参画企業は増える予定としている。

ライフログをベースに、個人の健康データを連携していく
ライフログをベースに、個人の健康データを連携していく

 カロママ プラスでは、パーソナルAIコーチ「カロママ」が、PHRをもとにアドバイスを提供。健康サポーターからの情報も活用できるようナビゲートする。

 新機能となるパーソナル提案は、ユーザーの栄養バランスや運動状況、消費・摂取カロリーに合わせて、食事メニューや食材を提案する機能。継続してライフログを入力することで、ユーザーの志向に合わせた精度の高い提案が行えるという。

 健康サポーターをフォローしている場合は、健康サポーターからメニュー提案が届くようになる。リアル店舗と連動した提案により、アプリ内に届くアドバイスをより実践しやすく、また健康になるための行動変容を起こしやすくなるとしている。

 加えて、興和および、阪急オアシスが参画する「Suita サスティナブル・スマートタウン」(Suita SST)のウェルネス分野において、「カロママ プラス」の導入が決定。

 マンション居住者に提供されるライフログ系PHR、薬局系PHR、医療系PHRを統合管理したアプリ「IH Concierge」に含まれるパートナーアプリのひとつとして導入され、同日より提供を開始する。

 Suita SSTでは、エネルギー、セキュリティ、ウェルネス、コミュニティ、モビリティの5つの切り口から、異業種が相互に連携。分野横断でさまざまな取り組みを講じ、社会のあるべき姿を提案するまちづくりに挑戦している。代表幹事はパナソニック オペレーショナルエクセレンス。他14社と吹田市が参画している。

 同社によると、カロママ プラス上での運動提案や、Suita SST内の医療モールの医療従事者がカロママ プラスに集約した食事・運動・睡眠などのライフログを見ながら、診療や生活習慣病の指導などを行うという。

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