クレジットカード会社のMastercardは、新しい「Biometric Checkout Program」を使用し、笑顔や手を振る動作のみで、店舗で決済できるようにしたいと考えている。同社は米国時間5月17日、「生体認証決済の新時代」として、このプログラムについて発表した。
Mastercardのサイバーおよびインテリジェンス担当プレジデントAjay Bhalla氏は、「決済方法は、私たちの生活、仕事、ビジネスのやり方に合わせて対応し、最高レベルのセキュリティを備えた選択肢を消費者に提供する必要がある」と述べている。
同社は、銀行、店主、テクノロジー事業者が、このサービスを利用して生体認証機能で決済する消費者の個人データやプライバシーを適切に保護することを保証できるようにするための一連のコンプライアンス基準を確立したとしている。
プライバシー擁護派は以前から、特に顔認証に関連する消費者の生体情報を企業が処理することに対し、慎重になっている。最大の懸念は、顔の造りや指紋などの生体データを収集することで、人々のプライバシーを危険にさらす恐れがあることだ。生体データは、個人に固有で、不変であり、個人を特定できるためだ。
Mastercardは今週から、ブラジルのサンパウロにある5つのスーパーマーケットで同社の実験的な生体認証決済処理の試験を開始する。今後の試験は、アジアと中東で展開される計画だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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