自動運転技術を手がける中国のWeRideは、自動運転で走行する道路清掃作業用の電気自動車(EV)「Robo Street Sweeper」を50台以上投入し、広東省の広州市で公道試験を5月より実施すると発表した。
Robo Street Sweeperは、回転ブラシや散水装置、消毒液噴霧装置を備えた道路清掃車。レベル4自動運転に対応しており、運転用のハンドルやペダルは搭載していない。運転手を乗車させずに、24時間いつでも清掃作業を実行できる。
運行は、クラウド環境の管理システムで遠隔制御する。スマートシティの場合、道路の混雑状況をリアルタイムに確認して適切なルートを決定し、自動的に清掃作業を進められる。各車両の運行スケジュール、充電、給水、ゴミ廃棄といった管理も、システムが自動実行する。
広州市の南沙区で実施する試験では、実際の使用環境で運行し、技術および運用面のデータを集める。
なお、Robo Street Sweeperの自動運転機能は、NVIDIAの技術がベース。WeRideは2017年よりNVIDIAの自動運転技術を利用し、自動運転のタクシーやバスなどを開発してきた。
自動運転タクシーは2019年に運行開始し、これまでに18万人が合計35万回以上乗車したという。自動運転バスの公道試験運行は、2022年1月に始めた。現在は、SoC「NVIDIA DRIVE Orin」を使って新たな自動運転技術の開発に取り組んでいる。
Robo Street Sweeperの紹介ビデオ(出典:WeRide/YouTube)
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