ドコモが夏の新商品9機種を発表--2機種がeSIM対応、トーンモバイルの新機種も

 NTTドコモは5月10日、2022年夏の新商品ラインアップを発表。スマートフォンとフィーチャーフォンを含め、4メーカーの全9機種を販売することを発表した。

ドコモは2022年夏の新商品ラインアップ9機種を発表。全て直前までに発表済みのモデルとなる
ドコモは2022年夏の新商品ラインアップ9機種を発表。全て直前までに発表済みのモデルとなる

 2022年夏のラインアップは、顧客のニーズに応え大きく3つのモデルを用意したとのこと。1つ目はカメラやディスプレイなどに高い性能を求める、スペック重視の顧客に向けたハイスペックモデルで、既に発売済みのサムスン電子製「Galaxy S22 SC-51C」「Galaxy S22 Ultra SC-52C」のほか、7月以降に発売予定と発表されているシャープ製の「AQUOS R7 SH-52C」、そして今回の新商品発表の直前に発表されたばかりのソニー製「Xperia 1 IV SO-52C」の4機種を揃えている。

新機種の1つ「AQUOS R7」は、前機種同様1インチの大型イメージセンサーを搭載しながらも、フォーカス性能が大幅に向上している
新機種の1つ「AQUOS R7」は、前機種同様1インチの大型イメージセンサーを搭載しながらも、フォーカス性能が大幅に向上している
発表されたばかりの「Xperia 1 IV」の販売も発表。ズームカメラがさらに進化し、35mm判換算で85〜125mmの光学望遠ズームに対応している
発表されたばかりの「Xperia 1 IV」の販売も発表。ズームカメラがさらに進化し、35mm判換算で85〜125mmの光学望遠ズームに対応している

 そのうちAQUOS R7とXperia 1 IVの2機種はeSIMも搭載しており、eSIMと物理SIMのデュアルSIM対応になるとのこと。またXperia 1 IVに関しては、従来ドコモが販売したソニー製端末では対応していなかった、他社のプラチナバンド(4Gのバンド8、バンド18など)など対応周波数帯が増えているようだが、同社によると他社ネットワークで利用した時の動作保証はしていないとのことだ。

 2つ目は、コンパクトで快適に利用できる、スペックと価格を両立したコストパフォーマンスを重視する顧客に向けたスタンダードモデル。こちらも既に発売済みのサムスン電子製「Galaxy A53 5G SC-53C」のほか、6月下旬以降発売予定のシャープ製「AQUOS wish 2 SH-51C」、そしてやはりソニーから同日に発表された、「Xperia 10 IV SO-52C」「Xperia Ace III SO-53C」の4機種を揃えている。

「Xperia Ace III」は2021年に低価格でヒットとなった「Xperia Ace II」の後継モデル。コンパクトさは維持しながらも、新たに5G対応となった
「Xperia Ace III」は2021年に低価格でヒットとなった「Xperia Ace II」の後継モデル。コンパクトさは維持しながらも、新たに5G対応となった

 ちなみにスタンダードモデルの中には、ドコモオンラインショップでの販売価格が2万円台となるモデルも用意される予定とのこと。ただしまだ販売価格が決まっていない機種もあるとのことで、どの機種が2万円台となるのかは明らかにされていない。

 そして3つ目は、慣れ親しんだボタン操作で使い勝手が変わらない安心を求める顧客に向けた「ドコモケータイ」で、既に発表済みであり、5月13日発売予定のFCNT製「arrows ケータイ ベーシック F-41C」を揃えているという。

ドコモケータイの新機種「arrows ケータイ ベーシック」。フィーチャーフォンとしての基本機能の使い勝手を追求したモデルとなる
ドコモケータイの新機種「arrows ケータイ ベーシック」。フィーチャーフォンとしての基本機能の使い勝手を追求したモデルとなる

 今回のラインアップはいずれも発売、あるいは発表済みの端末となるが、ドコモが取り扱うポイントとして、1つに端末購入プログラムの「いつでもカエドキプログラム」を適用し、途中で返却することを前提に安く利用できることが挙げられている。なおその対象機種は、AQUOS wish 2とarrows ケータイ ベーシックを除く7機種となる。

 そしてもう1つのポイントは、ドコモオンラインショップで一部機種の特定カラーのモデルを購入すると、その代金の1%相当分が日本赤十字社へ寄付されること。これは以前のモデルでも実施されているものだが、今回はAQUOS R7のシルバーと、Xperia 10 IVのパープルがその対象になるとのことだ。

トーンモバイル「TONE e22」の説明も

 また今回の新商品発表に当たって実施された記者向けた体験会には、ドコモと連携する「エコノミーMVNO」の1つ、「トーンモバイル for docomo」を展開するトーンライフスタイルで代表を務める石田宏樹氏が登場。6月1日に発売し、ドコモショップでも販売予定の「TONE e22」について説明している。

記者向け体験会に現れた石田氏。「トーンモバイル for docomo」の新機種や新機能などについて説明した
記者向け体験会に現れた石田氏。「トーンモバイル for docomo」の新機種や新機能などについて説明した

 TONE e22は、トーンライフスタイルなどが5月9日に発表しているスマートフォン新機種。トーンモバイルは端末とネットワーク、サービスを一体にした垂直統合型の事業を展開しており、TONE e22では新たに5Gに対応する。また、5Gを見据えたライフスタイルを先取りするサービスとして、新たにブロックチェーンやメタバースなど、いわゆる「Web3」の要素をサービスに取り入れた「TONE Labo」というサービスを追加しているのが特徴となっている。なおTONE Laboに加入すると、通常価格が3万2780円のTONE e22を2万1780円で購入できるとのことだ。

トーンモバイル for docomoの新機種「TONE e22」。新たに5Gに対応するだけでなく、5G時代を見越したサービス「TONE Labo」が追加されている
トーンモバイル for docomoの新機種「TONE e22」。新たに5Gに対応するだけでなく、5G時代を見越したサービス「TONE Labo」が追加されている

 また石田氏は、ほかにもTONE e22にも2つの新機能を追加したことを明らかにしている。1つはアップルの「AirDrop」のような感覚でファイル交換できる独自機能「One Drop」の新バージョン「One Drop 2.0」で、TONE e22がハブとなって8台までのスマートフォンと同時にファイル交換できる仕組みとなる。

「One Drop 2.0」では新たにTONE e22がハブとなり、8台までのスマートフォンと手軽にファイル交換できるようになった
「One Drop 2.0」では新たにTONE e22がハブとなり、8台までのスマートフォンと手軽にファイル交換できるようになった

 そしてもう1つは、家族の現在の状況を伝える仕組みを備えたチャットアプリ「Oneファミリー」の新機能で、新たに無料通話ができる仕組みが用意されるとのこと。従来は家族間通話にIP電話を用いていたが、この機能の搭載によりOneファミリーから直接通話ができるようになるという。

 そしてもう1つ、TONE e22ではカーボンニュートラルやSDGsに関する取り組みも打ち出されており、ACアダプタが付属しない代わりに、別売りで「カーボンオフセットACアダプタ」(2750円)を用意。こちらを購入すれば、TONE e22の2年間の充電量に相当するCO2の排出量をカーボンオフセットできるとのことだ。

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