noteは4月21日、8周年事業発表会を開催し、夏を目処に月額制サブスクリプションを展開できる「メンバーシップ」の提供を開始すると発表した。
同日からクリエイターの事前登録を開始する。特典として、一般公開よりも早い利用の開始、機能や活用方法に関する説明会やメンバーシップ機能に関する最新記事のメールなどを提供するという。
メンバーシップは、「note」上で記事やマガジン、掲示板などを構築し、会員向けコンテンツとして運用できる。目的にあわせたさまざまな方法でコンテンツを発信、運用しながら継続的な収入を得ることができ、制作などの本来の活動に集中できるという。
原則即日審査、開設費不要で簡単に開始でき、複数の会員向けプランを設定可能。note上での運営となるため新たなファンと出会いやすく、読者やファンと深い交流もできるという。プラットフォーム利用料として10%、事務手数料として5%が発生する予定だ。
noteで代表取締役CEOを務める加藤貞顕氏は、「これまでのnoteは文章を書くクリエイターにとって使いやすいものだったが、例えば音楽を作るクリエイターなど、長文を書きたくないクリエイターも存在する。文章だけでなく、自分たちのメインの創作を対価に収入を得ることができる仕組みを構築した」と、メンバーシップ構築に至った経緯を説明した。
noteでCXOを務める深津貴之氏は、「従来から記事の定期配信を対価にしたサブスクリプションとして『マガジン』という機能を提供しているが、記事の定期配信以外のものも対価にできるよう、オプションの幅を増やした」と補足。メンバーシップの活用例として、未公開作品の限定公開や作品の感想の募集、会員との交流、作品データの配布、限定セミナーの公開などを紹介した。
夏のメンバーシップリリース後は、早期に開設するクリエイター向けに、10%のプラットフォーム利用料と5%の事務手数料が無料になるキャンペーンを実施するという。
そのほか、noteで創作活動をするさまざまなクリエイターを支援するプログラムとして、支援総額1000万円の「noteクリエイター・サポート・プログラム」も実施する。
「誰もが創作を始めて続けられるようにすることを目指す中で、一層具体的、直接的にサポートする新しい仕組みとして立ち上げる」(加藤氏)。noteで審査を実施した上でさまざまなクリエイターに向けてnoteのコンテストやコンテンツでの紹介のほか、資金の援助やイベントを通じたサポートなどを提供するという。
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