Amazonでの支払いに、近い将来ビットコインが使えるようになるとは期待しないでほしい。同社の最高経営責任者(CEO)であるAndy Jassy氏は米国時間4月14日、近いうちに仮想通貨での支払いを受け入れる計画はないとCNBCに語った。一方、ブロックチェーンを利用するもう1つの技術として人気のNFT(非代替性トークン)の販売に参入する可能性はあるとした。
Jassy氏は、自身はビットコインを保有していないと述べつつ、仮想通貨の可能性は認めた。
「仮想通貨を当社の小売事業の決済手段として追加する段階には近づいていないかもしれないが、仮想通貨が今後、さらに普及するだろうとは考えている」(同氏)
Amazonはコストが上昇する中で、新しい決済方式への対応よりも、小売事業の収益性の維持に重点を置いているようだ。同社は2021年10月から、物流コストがAmazonの利益をますます圧迫していると述べてきた。Jassy氏は14日、その主張を繰り返し、ウクライナにおける戦争によって燃料コストが増加し、Amazonのビジネスモデルに対する圧力がさらに高まっているとした。13日には、同社のフルフィルメントサービスを利用するサードパーティー販売業者に対し、5%の「燃料高とインフレによる追加料金」の徴収を開始することを明らかにしていた。
仮想通貨はAmazonでは対応していないが、一般の消費者にとってはますます利用しやすくなっている。「PayPal」「Cash App」「Venmo」など主流の決済アプリが、仮想通貨を売買する機能を導入済みで、一部では決済手段としても利用できるようになっている。
Jassy氏はNFTの販売に参入する時期については明らかにせず、「このプラットフォームで今後実現する可能性はあると考えている」と語った。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」