日産自動車とイトーキは4月13日、後部座席スペースでテレワークができるモバイルオフィスカー「MOOW(ムーウ)」を共同開発したと発表した。
日産の販売会社から、2022年度内の発売を目指す。
日産の「NV200バネット」をベースに、同社の特殊用途車両を作り上げてきた経験と、イトーキが培ってきた人間工学に対する知見とオフィス設計の経験を生かして車内をデザイン。後部座席部分を丸ごとテレワークスペースとして確保し、手狭感を解消したという。取引先への訪問が多い営業職だけでなく、自宅とワークスペースを切り分けて就業環境を確保したい会社員、個人事業主などの利用を想定している。
室内の快適性を保つため、日産が開発した高性能リチウムイオンバッテリーを搭載。走行時の充電も可能で、エンジンを停止した状態でもテレワークに必要な電力が供給できる。快適なワークスペースに欠かせない冷暖房機器は、5時間(600W/h)程度稼働させられるという。
車内後部は人間工学に対応した、後傾姿勢で座るデザインを採用。車内の照明はオンラインミーティングに適した環境が実現できる、間接照明を搭載している。
デスク天板はノートPCの使用を配慮したサイズで、着席しやすい可動式を採用。スマートフォンを差し込むことで、ハンズフリーでビデオ通話ができるスリットも設置している。
サイドテーブルはタイヤハウスを生かし、後傾姿勢で足を乗せられる、格納式のオットマンを収納している。
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