ソースネクストは4月13日、子会社ポケトークが提供するAI翻訳・字幕ソフト「ポケトーク字幕」(Windows/MacOS)について、月額税込2200円(初回7日間は無料)のサブスクリプションサービスを開始した。
同シリーズのパッケージ版(1年版)は、5月13日より、全国の家電量販店で発売を開始する。価格は、2万6400円(税込)。
同製品は、ZoomやTeamsなどのリモート会議システム上で、自分が話した言葉を指定した最大2言語(82言語対応)に瞬時に翻訳し、画面に字幕として出せるソフト。3言語間でのリモート会議や、3言語に対応したストリーミング配信などで活用できる。
AI通訳機「ポケトーク」端末がなくても、リモート会議に使用しているPCさえあれば使用可能。ポケトークと同じ翻訳エンジンを使用し、常に最新・最適なエンジンを利用することで高い翻訳精度を実現しているという。
Windows版では、バーチャル背景機能も利用可能(macOS版は5月搭載予定)。
また、新たに4月25日より、AI通訳アプリ「ポケトーク」(iOS/Android)を提供開始する。料金プランは、週額120円、月額360円、年額3600円(税込、初回3日間は無料)を予定している。
アプリ版の発表にあたり、ポケトーク 代表取締役社長兼CEOの松田憲幸氏は、「2017年のポケトーク発売から、『出してくれ』と言われ続けていた製品をようやく出せる」と切り出した。
アプリ版を出したことで、ハードウェア版はどう展開していくのか。この点について松田氏は、「共存していくと考えている。専用機は、マイクがいいので非常にうるさいところでも使える、スマートフォンより音量が大きいなど、いくつか特化している利点がある。法人利用の場合など、個人のスマートフォンを使えない場合、専用機のコストは圧倒的に安くなる。また、セキュリティ上限定されているメリットもある」と説明した。
アプリ版のポケトークは、ソフトバンクと無料キャンペーン(通常は月額税込360円)を実施する業務提携契約を締結した。
同社が掲げる「言葉の壁をなくす」というミッションを実現し、学生やビジネスパーソンなどのグローバルな環境での活躍を後押しすべく、キャンペーン実施の業務提携契約を締結するという。なお、無料期間終了後は自動解約となる。
同キャンペーンは、4月25日〜10月31日までの期間、ソフトバンクやワイモバイルのユーザーを対象とするもので、同アプリの利用料が利用申込みから6カ月無料になるという。
加えて、これまでにPCソフトおよび、IoT製品の法人向け流通、ダウンロード製品の代理店販売などで連携するソフトバンクグループのSB C&Sと、ポケトーク字幕(Windows/MacOS)の販売パートナーとしても協業で合意しているという。
新たに自社開発した、会議用360度webカメラ「KAIGIO CAM360」について、4月14日より発売を開始する。価格は8万8000円(税込)。
KAIGIO CAM360は、360度カメラ、マイク、スピーカーが一体になったリモート会議の専用デバイス。4つの2Kカメラ、8つのマイク、3つの強力なスピーカーを備え、独自AIが人物を検知し、会議室にいる人の表情が見えるように、人物を拡大して映し出すのが特徴だ。
ノイズキャンセリングやエコーキャンセラー、オートゲインコントロールなどの機能を搭載するほか、一般的なスピーカーよりも周波数帯域が広く、聞き取りやすくしているという。また、外部マイクにも対応し、広い会議室でも利用できる。
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