遠心力で衛星打ち上げ目指すSpinLaunch、実証実験でNASAと契約

Eric Mack (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)2022年04月13日 12時12分

 米ニューメキシコ州南部の都市ラスクルーセスを車で出発し、北に位置する宇宙港スペースポート・アメリカのメインターミナルに向かって荒涼とした長い道を1時間以上進むと、東側に広がる砂漠の彼方から、小さな煙突の付いた巨大なヨーヨーのように見える奇妙な建造物が浮かび上がってくる。

SpinLaunch
提供:SpinLaunch

 ただし、カリフォルニア州に本拠を置く宇宙開発の新興企業SpinLaunchが運営するこの施設で回転しているものは、直径300フィート(約91m)のスチール製真空チャンバーの中にある。内部のカーボンファイバー製アームに取り付けられたペイロードが、時速5000マイル(約8000km)まで高速回転した後、宇宙に向けて発射される。

 同社は2021年10月、サブオービタル(準軌道)質量加速器の初の公開テストを完了した。米国時間4月6日には米航空宇宙局(NASA)が、2022年中にこの施設を使った打ち上げをテストするため同社と契約を締結したと発表している。

 SpinLaunchは2014年に創業。地球の大気圏外に到達する手段として従来のロケットに代わる技術を開発している。同社によると、燃料と構造を一般的な打ち上げの30%未満に抑えられるという。

 同社は2025年に初の軌道テスト飛行を計画している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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