インキュベイトファンドは4月12日、独立系シードファンドへのLP出資に特化したファンド「IFLP2号ファンド」を設立したと発表した。2022年末まで募集を継続し、最終的なファンド規模として100億円を目指す。
同社は、2018年にリミテッド・パートナー(LP)出資に特化したファンド「IFLP」を69億円で設立。IFLP1号ファンドとして、ソラシードスタートアップスタジオ投資事業やプライマルキャピタル3号、ライフタイムベンチャーズ2号など、合計17社のファンドへとLP出資を実施(2022年3月末時点)。また、出資先ファンドを通じて総計259社社のスタートアップへの投資組入が進んでいるという(最終着地見込みは300社前後)。
IFLPシリーズでは、IFLP出資先ジェネラル・パートナー(GP)および、その支援先スタートアップとの連携機会創出に取り組んでおり、IFLP1号ファンドでは9社のLPと36件の協業が生まれたという(IFLP出資先ファンドと、IFLP出資者の協業事例件数)。
今回、スタートアップエコシステムの拡大に加え、独立系シードファンドの組成支援によりスタートアップを生み出すため、IFLP2号ファンドを組成。中小企業基盤整備機構、三井住友銀行、山口フィナンシャルグループ、サントリーホールディングス、鈴與、グリー、CVCF2、ディー・エヌ・エー、ミクシィ、RPAホールディングス、CARTA HOLDINGS、TBSイノベーション・パートナーズ2号、三菱UFJキャピタルなど、政府系金融機関や事業会社などの出資者で構成されているという。
また、IFLP1号ファンドに引き続き、同社の投資哲学である「Zero to Impact」「First Round, Lead Position, Bulid Industories」を共有できる人物に対してファンド設立時のLP出資を実施。地方特化、技術特化、海外など、GPのバックグラウンドも踏まえ、LP出資を行い、多様なスタートアップの創出を後押ししていく。
加えて、同社が運営する資金調達イベント(インキュベイトキャンプやPitch Dayなど)と連携。さらには、Partner Fundと密に連携し、スタートアップへの協調投資機会の創出に取り組んでいくという。
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