ニューヨーク市スタテン島にある米Amazonの物流倉庫では4月に入り、従業員の投票で、同社の施設では米国初となる労働組合の結成が決まった。現従業員と元従業員が結成した団体Amazon Labor Union(ALU)はこうして大きな勝利を収め、さらに米国時間4月6日、Joe Biden米大統領から精神的な支援を受けた。
Biden氏はこの日、北米建設労働組合(NABTU)の会議で演説し、AmazonでのALUの勝利を意味するこの出来事に、肯定的に言及した。
「ところで、Amazonの話だ。われわれはここまで来た」とBiden氏は聴衆に語りかけ、歓声を受けた。さらに、広く労働組合を称賛し、自分たちは「必死に働く人々に威厳と敬意をもたらす」ために存在すると述べた。
Amazonにコメントを求めたが、今のところ回答はない。
スタテン島の物流倉庫で働く従業員は、労組結成の是非をめぐり、6日間にわたる投票を実施した。ALUは、従業員が新型コロナウイルス対策不足をめぐってストを計画した後、2021年に設立され、労組結成を目指してきた。投票結果により、米国で初の労働組合を持つAmazonの拠点が誕生することになる。Amazonは従業員に反対票の投票を促すキャンペーンを展開していたとされており、賛成票が多数を占めたことは意外な結果と受け止められた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス