Amazonが計画中の社内向けメッセージングアプリで、労働組合に関係する語句や労働条件を批判する語句をブロックする計画だと、The Interceptが米国時間4月4日に報じた。このアプリは従業員の士気を高め、成果を祝うことを目的としているという。
The Interceptは社内文書を基に、計画されているアプリは、「union(組合)」「diversity(多様性)」のほか「restroom(トイレ)」などの言葉までもブロックして、こうした言葉を使おうとした従業員にフラグを立てるものだと報じた。The Interceptによると、このアプリはAmazonの従業員が連絡、成功の祝福、「幸福の促進」に使うものだという。
Amazonにコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。ただし、広報担当者のBarbara Agrait氏はThe Interceptに、「このプログラムはまだ承認されておらず、大幅に変更されるか、未提供のまま終わる可能性もある」と述べている。同氏はさらに、アプリが提供される場合も、報道で取り上げられている言葉の「多く」は、ブロックの対象にならないとしている。
The Interceptによると、ほかに「stupid(愚かな)」「grievance(不満)」「slave labor(奴隷労働)」「this is dumb(馬鹿げている)」「ethics(倫理)」「unfair(不公平)」のほか、労働者間に「否定的な感情を生み出す」可能性のある30を超える語句がブロックされる可能性がある。
このアプリは、4月中にパイロットプログラムとして提供される予定だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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