ソニーグループは4月4日、AIロボティクス領域の新たな探索として、新型エンタテインメントロボット「poiq(ポイック)」をユーザーと育成する、期間限定のプロジェクトを開始した。
poiqは、主に対話を通じてユーザーを理解しながら成長し、ユーザーの興味や関心に沿った知識を対話に活用することで、より充実したコミュニケーションを図れるようになる特徴を持った、開発中のエンターテインメントロボット。ユーザーに好きなものを質問したり、日々何をしたか尋ねてたりして、ユーザーを理解しようとする。
専用アプリ「My poiq」では、poiqの各種設定のほか、対話をタイムラインで確認したり、poiqが撮影した写真を閲覧したりすることが可能。poiqの声やしゃべり方は、複数のキャラタイプから選べるよう開発中で、現時点で利用可能なキャラタイプ「アマーリ」の声を、声優の花守ゆみりさんが担当している。
プロジェクト実施は同日より2023年3月31日までの期間で、税込参加費は5000円。poiq育成プロジェクトのウェブサイトから応募アンケートへの回答、申し込みの後、選考、抽選の結果、研究員が選定される。プロジェクト参加の手続きをすると、poiqが自宅に届き、poiqに知識を教えながら、成長を他の研究員と楽しめる。
poiqサイトの「天ちゃんのpoiq研究所」は、研究リーダーに任命れた声優・雨宮天さんが、人間のバディを目指すpoiqに、一般から募集した研究員と共に対話と知識を教えるコンテンツで、雨宮さんと poiqが会話する様子や、poiqができることを動画配信する。
ソニーはpoiqについて、映画やマンガなどの物語の中で描かれる、主人公に寄り添い共に成長していく「バディ」のような存在を想定しており、人とロボットが共生する未来像を持つユーザーと育成プロジェクトを展開することで、より探索を深めたい考えだ。
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