先端技術とストリートカルチャーが融合したライブステージとして開催された「MIKU BREAK」。そのライブに向けて、ユーザー体験を拡張する事前体験アプリを、ディー・エヌ・エー(DeNA)が開発。その経緯や狙いを聞いた。
「MIKU BREAK」は、クリプトン・フューチャー・メディアが展開するバーチャル・シンガー「初音ミク」が、2次元や3次元などのさまざまな境界線を壊すかのように、ダンスやラップなどのストリートカルチャーと高度な映像演出を活用したステージを通じて、新たなカルチャーを構築するプロジェクト。初音ミクと、ティーアンドエスのテックダンスフュージョン集団「CONDENSE」ならびに、同テクノロジカル・クリエイティブファーム「THINK AND SENSE」のコラボレーションによって、さまざまな境界線を越えた新たなエンターテインメントを実現していくという。
2021年12月に開催されたプレイベント「MIKU BREAK ver.0.9」を経て、2022年2月24日にライブイベント「MIKU BREAK ver.1.0」を、神奈川県川崎市にあるCLUB CITTA’で開催。最新のスクリーンを活用し、初音ミクとCONDENSEのメンバーによる境界の無いパフォーマンスが表現され、映像技術も合わさり高次元で新しいステージが展開された。
事前体験アプリ「MIKU BREAKアプリ」は、ライブ開催の2週間前にリリース。“初音ミクがスマホに宿る”というコンセプトのもと、主に「ストーリーモード」「育成モード」「ラップモード」の3つが用意され、それぞれ当日のライブと連携する要素が盛り込まれていた。
ストーリーモードでは、物語とともにミクと一緒にヒップホップについて学べるというもので、ヒップホップになじみがなくてもライブが楽しくなる豆知識を得られるというもの。育成モードは、ゲームを進めるなかで得られる「飴」をミクにあげてパワーアップさせていくもの。ミクがいる部屋が変化する仕掛けがあったほか、ライブに自身が育成したミクが登場するキャンペーンも開催した。
ラップモードは、ボタンをタップするとミクの音声が流れる機能を搭載し、BGMにのせてミクにラップを歌わせることができる。また、自分だけのラップを作り上げるコンテストも実施し、実際にユーザーが作成したラップをステージ上で、CONDENSEメンバーがパフォーマンスする一幕もあった。
こうしたコンテンツを通じて、ユーザーがライブの準備に参加してライブを一緒に作り上げる体験を提供しライブをより深く楽しめるものとしていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」