スズキは3月22日、「空飛ぶクルマ」の事業化を目指し、SkyDriveと連携協定を締結したと発表した。
今回の連携協定では、「空飛ぶクルマ」の社会実装実現を目指し、2社間で事業、技術連携を実施する。(1)機体開発および、要素技術の研究開発、(2)製造や量産の体制と計画、(3)スズキの四輪、二輪、マリンに「空飛ぶクルマ」を加えた新しいモビリティの具体化、(4)インドを中心とした本件対象の海外市場開拓、の4項目について検討するという。
SkyDriveは、空飛ぶクルマの機体メーカーとして、日常の移動に空を活用することを目指し、現在2人乗りの機体を開発中。2025年の大阪関西万博(大阪ベイエリア)でのエアタクシーサービスの実現ならびに、各地域での事業展開を目指している。
同社は、四輪車、二輪車、船外機と多くの製品を提供。人々の生活に密着して地域の移動を支える、なくてはならない存在であり続けることを目指しており、SkyDriveと相互の連携を図ることで、四輪、二輪、マリンにつづく新しいモビリティとして空飛ぶクルマへの事業参入を検討する。また、多様な選択肢を提供したいという思いから連携協定を締結することになったという。
事業、技術連携により、技術の研究開発、製造や量産の体制と計画、インドを中心とした海外市場開拓、カーボンニュートラルへの取り組みなどを推進していくとしている。
空飛ぶクルマは、明確な定義はないものの「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」といった特徴をもつ乗り物を指す。諸外国では、「eVTOL」(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)や「UAM」(UrbanAir Mobilty)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発に取り組んでいる。日本においても2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」を開催。2030年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?