非代替トークン(NFT)が今後数カ月のうちに「Instagram」に導入される可能性があるという。Metaの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏が「South By Southwest(SXSW)」カンファレンスの講演でそう述べた。
同氏はInstagramにおけるNFT(非代替性トークン)の将来について、「どのようになるか、今日は正確なことを発表する準備はできていないが、今後数カ月のうちに、(ユーザーは)自分のNFTの一部を取り込むことができるようになり、できればいずれ、その環境の中でNFTをミントできるようにしたい」と語った。
Zuckerberg氏は米国時間3月15日、SXSWの動画で、FUBUの創業者でCEO、ABCの番組Shark Tankの「シャーク」の1人でもあるDaymond John氏と対談し、そう話した。
NFTを導入するソーシャルネットワークは、Instagramが初めてではない。Twitterは1月、「Twitter Blue」加入者がNFTをプロフィール画像として表示できるようにすると発表した。
Zuckerberg氏はNFTのほか、メタバースについて語り、そのコンセプトに対する同社の自信をあらためて明確にした。
同氏は、メタバースが直面するさまざまな問題に触れた。メタバースは、非常に広い意味では、スマートフォン、仮想現実(VR)ヘッドセット、拡張現実(AR)グラスなどのテクノロジーによってインターネットで構築されるデジタル世界として定義される。人々が交流し、働き、ショッピングすることのできる場だ。
Zuckerberg氏は、肌の色や体形などの観点だけでなく、車椅子や補聴器なども含め、人々に関連付けられ、人々を表すアバターを作成する必要性についても語った。
Facebookは10月、社名をMetaに変更している。Zuckerberg氏は「Facebook Connect」イベントで、「これは、われわれの取り組みの次章だ」と述べていた。
Zuckerberg氏はSXSWで、メタバースはいずれ、Metaの取り組みで最も重要な要素になると考えているとあらためて述べた。
同氏は、自身のSXSWセッションの冒頭で、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、未来のテクノロジーについて語ることに気まずさがあることを認めた。傘下のFacebookとInstagramで、ウクライナにおける戦争に関する偽情報対策を講じた後、ロシアは両サービスへのアクセスをブロックした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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