それから、瞬く間に5年が過ぎた。2022年の今でも、Nintendo Switchは筆者が一番好きなゲーム機だ。携帯性に優れているところが気に入っている。筆者はデバイスを持ち運ぶからだ。「iPad」で番組を視聴し、「Kindle」で読書をする。メッセージのチェックも、いつもスマートフォンで行っている。テレビはあまり使わない。Switchは、動き回る生活に適したデバイスだ。
筆者の子供たちも同じように遊ぶ。iPadや時には「Xbox」、Switch、ノートPCなど、近くにあるデバイスを手に取って、別の場所へと駆けていく。Switchをドックにセットして、リビングルームで家族向けゲームをプレイすることも時々ある。とはいえ、Switchは1人向けのデバイスだ。筆者の家族はSwitchを複数台所有している。今は、家の中に数台ある。2020年のパンデミック下で「どうぶつの森」にはまっていた頃の名残だ。
Nintendo Switchは、いくつかの新モデル(2021年に発売された有機ELモデルを含む)が登場したものの、基本的なコンセプトは今も変わっていない。おそらく、それは問題ではない。筆者はSwitchのアイデアを今でも気に入っているからだ。しかし、近いうちに再び変更が施される可能性はあるのだろうか。任天堂は5~6年ごとに新型ハードウェアを発売する傾向がある。ニンテンドーDSの後にはニンテンドー3DSが登場し、Wiiの後にはWii Uが発売された。「ファミリーコンピュータ」「スーパーファミコン」「NINTENDO64」「ニンテンドーゲームキューブ」、Wii、Wii U、Switchはすべて約5~6年の間隔で発売されてきた。
次は何が来るのだろうか。任天堂はこのコンセプトを継続することもできる(そして、そうすべきだ)。3DSでDSゲームをサポートしたり、Wii UでWiiゲームとWiiコントローラーをサポートしたりと、過去にもうまくいった戦略だ。ただし、ハードウェアのグラフィックスは改善する必要がある。「PlayStation 5」、Xbox、スマートフォン、コンピューター、タブレットのすべてが性能を向上させ続ける中で、Nintendo Switchは古くなってきている。自社開発のゲームやほとんどのインディーゲームは今でも良好な画質だが、一部のサードパーティー製ゲームは、プレイするのにオンライン接続が必要なクラウドストリーミングバージョンに移行し始めている。これはSwitchのグラフィックス性能不足を補う一時しのぎの解決策だが、Switchのチップがアップグレードされるまで、ほかのデバイスとの性能差は大きくなる一方だろう。
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