「ラブライブ!サンシャイン!!」Aqours 6thライブ OCEAN STAGEで見た“ドームに帰って来た姿”

 CNET Japanの編集記者が気になる話題などを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は2月12日と13日の2日間、愛知県にあるバンテリンドーム ナゴヤにて行われた「ラブライブ!サンシャイン!!」をテーマにしたライブイベント「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~<OCEAN STAGE>」における、13日にあたるDay.2公演の模様をお届けする。

アニメPVを背景に、シンクロパフォーマンスを行うAqours(「KU-RU-KU-RU Cruller!」)より
アニメPVを背景に、シンクロパフォーマンスを行うAqours(「KU-RU-KU-RU Cruller!」)より

 「ラブライブ!」は「みんなで叶える物語」をキーワードに、楽曲、アニメ、ライブなどオールメディアで展開するスクールアイドルプロジェクト。「ラブライブ!サンシャイン!!」は、静岡県沼津市を舞台に、浦の星女学院で結成されたスクールアイドルグループ「Aqours」が活動する姿を描いた作品となっている。

「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~<OCEAN STAGE>」キービジュアル
「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~<OCEAN STAGE>」キービジュアル

 メンバーの声を担当するキャストが、作中と同名のグループとしてステージに立つライブイベントもシリーズ恒例。Aqoursとしても、2017年に初のワンマンライブを開催し、以降も精力的に実施。2018年には4thライブで東京ドームのワンマンライブ開催を実現したほか、第69回NHK紅白歌合戦における企画コーナーで出演を果たすなど躍進。2019年にはアジアツアーも行うなど、国内外で人気を集めている。

 2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの影響を受けてオンラインライブを展開。2021年末には、2019年6月にメットライフドーム(※2022年3月1日以降の名称は「ベルーナドーム」)で開催した5thライブ以来となる2年半ぶりの有観客ライブを実施した。ナンバリングを関したライブも、ドーム球場でのライブも久々となり、奇しくも結成6周年のタイミングで6thライブを開催することとなった。この<OCEAN STAGE>と、3月5日と6日にベルーナドームで行われる<SUNNY STAGE>という、2つのドーム球場で実施される。

 公演は新型コロナウイルス感染対策ならびに感染拡大予防ガイドラインに沿う形での有観客開催となり、客席から発声をともなう声援は控える形となっていた。そのため、コール&レスポンスやメンバーからの問いかけ、曲中の盛り上げやパフォーマンスには、クラップ(拍手)を送ったりコンサートライトを振る形で応えていた。あわせて、公演の模様はオンラインでの有料生配信も実施。Twitterでも視聴者のコメント投稿で盛り上がりを見せていた。

発声をともなう声援は控える形となったが、拍手やコンサートライトを振ってエールを送っていた
発声をともなう声援は控える形となったが、拍手やコンサートライトを振ってエールを送っていた

 出演したのは、Aqoursのメンバーである高海千歌役の伊波杏樹さん、桜内梨子役の逢田梨香子さん、松浦果南役の諏訪ななかさん、黒澤ダイヤ役の小宮有紗さん、渡辺 曜役の斉藤朱夏さん、津島善子役の小林愛香さん、国木田花丸役の高槻かなこさん、小原鞠莉役の鈴木愛奈さん、黒澤ルビィ役の降幡 愛さんの9人。アンコール含めて21曲、3時間を超えるステージを展開した。

 オープニングとなる各メンバーの紹介映像を経て、ライブの1曲目となったのは、2021年にモンスターストライクとのコラボソングとしてリリースし、ライブでは初披露となった「KU-RU-KU-RU Cruller!」。ステージでは、アニメーションPVでメンバーたちが着ているものと同じ衣装をまとって登場。ラブライブ!シリーズのライブでは、アニメPVで描かれている振り付けを再現したシンクロパフォーマンスが特徴としており、80年代テイストのダンサブルな音楽にのせて、メンバーとキャストがともに躍動。さらにはアニメPVで描かれているドラゴン「くるるん」のバルーンも空を飛んでいるかのように姿を見せ、会場全体でアニメPVの空間を作り出していた。

「KU-RU-KU-RU Cruller!」
「KU-RU-KU-RU Cruller!」
「KU-RU-KU-RU Cruller!」
「KU-RU-KU-RU Cruller!」
(左側前方)黒澤ダイヤ役の小宮有紗さん、(左側後方)津島善子役の小林愛香さん、(右側)桜内梨子役の逢田梨香子さん
(左側前方)黒澤ダイヤ役の小宮有紗さん、(左側後方)津島善子役の小林愛香さん、(右側)桜内梨子役の逢田梨香子さん

 2曲目として歌われたのは「Hop? Stop? Nonstop!」。劇場版「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」の挿入歌で、ステージでは劇場版で同曲を披露したシーンが流れるなかでシンクロパフォーマンスを見せていた。

 トークパートでは、名古屋でのライブは2017年に開催された2ndライブツアー以来ということで、久々に来ることができたことに感謝の言葉を口にしていた。また恒例のコール&レスポンスでは、伊波さんによる「かんかん、みかん!」の声にあわせて、場内にクラップの音が鳴り響くと、その光景が一本締めや縁起のいい雰囲気になったと、この状況ならではの感想を語る一幕も。さらには、小宮さんが空中にいるくるるんに対してステージを向くように促すと、その声に反応したかのようにくるるんがステージの方を向き、その様子にステージ上でも盛り上がっていた。

 ライブが再開され、まず披露したのはキャストによる実写PVとして制作された楽曲でもある「DREAMY COLOR」。今回メインステージから十字のような伸びた花道とステージが設けられており、その花道を手を振りつつ歌いながら移動して、アリーナ中央のセンターステージへ。曲が進むなかでさらに奥のステージまで移動しつつ、さまざまな場所でメンバーがパフォーマンスを見せていた。

(左から)小原鞠莉役の鈴木愛奈さん、小宮さん、松浦果南役の諏訪ななかさん
(左から)小原鞠莉役の鈴木愛奈さん、小宮さん、松浦果南役の諏訪ななかさん

 一旦暗転したあとに歌われたのは「夢で夜空を照らしたい」。TVアニメ1期第6話の挿入歌で、Aqoursに3年生3人が合流する前に歌われた楽曲。1年生と2年生組の6人(伊波さん、逢田さん、斉藤さん、小林さん、高槻さん、降幡さん)がセンターステージに残り、アニメPVを背景に歌声を響かせ、場内も落ち着いた雰囲気のなかで左右にコンサートライトが振られる光景が見られた。続いては2年生組の3人(伊波さん、逢田さん、斉藤さん)がライブロゴがあしらわれたゴンドラに乗り込み「少女以上の恋がしたい」を歌う。曲にあわせて表情を変えながら歌い、さらにはゴンドラに向かってコンサートライトを振るファンに向けて、手を振って応えていた。

 ここからは、ファン投票によるメンバー内デュオ&トリオの組み合わせで構成された、CD「ラブライブ!サンシャイン!! デュオトリオコレクションCD VOL.2 WINTER VACATION」に収録されている4曲のステージに。2020年末のオンラインカウントダウンライブで歌われていたが、初めて有観客でのライブ披露が実現した。

 まずは、投票企画で決まった二つ名「星河一天【スターダスト・オーシャン】」の果南と鞠莉による楽曲「涙が雪になる前に」。センターステージ奥で諏訪さんと鈴木さんがスタンドマイクを前にバラード曲を歌いつつ、果南と鞠莉の関係性を表現。最後はTVアニメ1期9話「未熟DREAMER」にある、果南が鞠莉を抱きしめるシーンを映像とともに再現していた。

 「純情可憐【エンジェル・キス】」の花丸とルビィによる楽曲「キモチもユメも一緒だね!」では、花丸とルビィがAqoursに加入する姿を描いたTVアニメの映像を流しつつ、高槻さんと降幡さんがセンターステージ中央で2人の仲の良さを感じさせる息のあったパフォーマンスで、楽しい気持ちを会場中に届けていた。

 「百花繚乱【ダンシング・フェアリー】」の曜と梨子による楽曲「Misty Frosty Love」では、斉藤さんと逢田さんがメインステージの両端に分かれ、それぞれのイメージカラーでライトアップされたなかでパフォーマンス。曲の終盤では中央に歩みよるもののすれ違うという、曜と梨子の関係性も表現するようなステージとなっていた。

 「天下無双【アンリミテッド・ファンタジスタ】」の千歌、ダイヤ、善子による楽曲「Party! Party! PaPaPaParty!」では、メインステージ上段から伊波さん、小宮さん、小林さんが華やかな衣装をまとい、デコレーションされた丸形のトレイを手にして賑やかなステージに。曲終わりでは、このライブならではのバレンタインにちなんだ掛け合いが行われ、大きなハート形のパッケージとともに「ハッピーバレンタイン!」のメッセージをプレゼントとして届けていた。

 幕間では、これまでのようなメンバーの日常を描いた映像ではなく、今回はライブタイトルにもあるようなロック調にアレンジしたAqours楽曲を、タイポグラフィの映像とともにメドレーで流すという新しい試みも行われた。

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