広島で複数施設を「顔パス」できる実証実験--顔認証データを連携、県のデータベースに保存

 PLEN Roboticsは2月24日、1回の顔認証登録で複数の会員施設を利用できる実証実験を開始した。利用者は同日と25日、顔認証で広島市内3カ所のコワーキングスペース「fabbit広島駅前」「co-ba hiroshima」「port.inc」を利用できる。

概要図
概要図

 eKYC(オンライン本人確認)ベースの登録データを連携させて市内の人流活性化を目指すもので、データは広島県庁のデータベースに保存される。将来的な顔認証登録データを活用した決済サービスや、県外在住者のワーケーション利用なども検討する。データを県が保有することで、人流活性化のために役立てることができるとしている。

 実証実験では、PLEN Roboticsが開発した顔認証や音声認識、会話合成機能を搭載する小型機器「PLEN Cube」とeKYCサービス「proost」を連携させて使用する。これにより、セキュリティリスク対策と、1つの登録で複数施設の利用が可能になる利便性を両立させた。

実証実験で使用するPLEN Cube
実証実験で使用するPLEN Cube

 今回の実証実験は、広島県が主導する「ひろしまサンドボックス」の一環。産業や地域のさまざまな課題を最新のテクノロジーで解決するプロジェクトを募集、費用の一部を支援するRING HIROSHIMA事業の1つになるという。

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