東急は2月22日、東急田園都市線と大井町線の二子玉川駅に直結する複合型商業施設「二子玉川ライズ」の「P3駐車場」において、電気自動車(EV)の国内での普及促進に向けた新たな取り組みを開始すると発表した。アプリを活用したEV充電予約の実証実験などを開始する。
2035年までに国内におけるすべての新車をEVやハイブリッド車などにするという目標を政府が掲げるなど、脱炭素社会構築に向けたEVの普及促進が本格化している。
しかし、国内の充電スタンド数は減少傾向にあり、特にマンションなどの集合住宅に住み、充電設備がない充電難民にとって、外出先で利用可能な「第3のチャージングスポット」の整備は急務となっている。
そこで、二子玉川ライズとEV充電サービスを提供するプラゴが共同し、「EV充電予約アプリ使用による来店事前予約充電の実証実験」を実施する。3月1日から6月30日まで、二子玉川ライズ内にあるEV普通充電器2基、急速充電器1基にプラゴの予約システムを搭載。予約機能におけるEVユーザーの来場促進と顧客満足度向上を目指すという。
また、予約したEVユーザー向けのクーポンによる発行充電中の消費行動のデザイン、発行したクーポンの有用性や、充電アプリ利用による施設側工数の変化、課金予約制の導入によるEVユーザーの利用意向への影響なども検証。充電中の利用者への商業施設内での消費行動の促進や充電設備の効率化の改善を図るという。「快適な充電の確約」「充電時間での買い物の楽しみや新しい発見」という付加価値をEVユーザーへ提供し、地域における「サードプレイスチャージング」の創出を目指すとしている。
なお、プラゴが提供する充電予約アプリ「MY PLUGO」は、充電の事前予約や、その場で予約、車室を60分抑える「60minキープ」(仮)を活用できる。目的地での空きスタンド探しや施設への電話確認といった煩雑な手続き無しに、確実な充電が確保可能。アプリでの予約時に、そのまま決済できる課金システムも搭載する。
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