ウクライナ国防省のウェブサイトが現地時間2月15日、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を受けた可能性がある。同省のFacebookアカウントで明らかにされた。DDoSは、ウェブページの処理能力を超える大量のリクエストを送り込むことで、ウェブサイトを機能不全に陥れる攻撃だ。
ウクライナ国防省のウェブサイトは米太平洋時間15日午後12時時点で利用できなかった(日本時間16日午前時点で復旧している)。同省はFacebookで、オンラインポータルの通常機能を復旧する作業を進めていると報告している。
また、ウクライナ戦略通信情報セキュリティセンターによると、同国最大の商業銀行であるPrivatBankも数時間にわたり「大規模なDDoS攻撃」を受けている。PrivatBankに保管されている顧客の資産に脅威は及ばないが、一部の顧客は「Privat24」アプリケーションへのアクセスや口座情報の閲覧ができなくなっているという。
Viceが報じたように、ウクライナ国立貯蓄銀行のインターネットバンキングも利用できない状態になっていると同センターが明らかにした。
攻撃者は特定されていないが、ロシアがウクライナに複数のサイバー攻撃を仕掛けているとの見方がある。攻撃は、ウクライナの政治と経済を不安定化させることを狙う活動の一環だとセキュリティ専門家は推測している。
ロシアは、ウクライナとの国境付近に10万人以上の部隊を配置していたが、一部を撤退させたと15日に報じられた。ロシアは、ウクライナを攻撃する計画について繰り返し否定している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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