Appleは、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットのリリースに向けて取り組んでいると長くうわさされている。この取り組みが、少し実現に近づいたかもしれない。リークされたソースコードの一部に表れていると報じられている。
Bloombergは2017年、「rOS」について報じていた。予定されているVR製品向けに開発されている新OSだとされていた。Bloombergは当時、そのようなデバイスが2020年にも出荷される可能性があると予想していた。しかし、予想は当たらなかった。
その後も、Appleで進められているとみられる取り組みをめぐり、さまざまなうわさが浮上した。
「リーク情報」が飛び交う中、Appleは沈黙を守り続けている。しかし、Appleは初めて、VR/ARプロジェクトが存続しているだけでなく、ベータ段階に近づいていることを意図せず示唆しているかもしれない。
その手がかりは、ソースコードの中に見つかったようだ。複数の開発者がTwitterで指摘し、MacRumorsが報じた。コードは、最近の「App Store」のアップデートログの中で発見されたオープンソースデータの中から抜き出されたもののようだ。複数の行に「realityOS」という記述があるという。数年前からわれわれが耳にしていた「rOS」の具体的な名称のようだ。
この件を投稿した1人であるSteve Troughton-Smith氏は、realityOSの記述が少なくとも2つのことを示唆していると指摘した。Appleのヘッドセットに関する独自のOSとバイナリーが存在すること、実際に使われているrealityOSのシミュレーターがあることだ(偽アカウントからのプルリクエストの一部にすぎない可能性もあるため、話半分にとらえておくべきだとしている)。また同氏は、realityOSのSDKが既に開発されていることが分かる部分もあるとしている。
同氏の指摘が正しいとすれば、リリース前のデバイス向けのゲームやアプリなどのコンテンツを開発するために必要なソフトウェアとエミュレーションツールを実際に使っている開発者が既にいる可能性があるということになる。
もちろんAppleは、目を引くようなリリースタイトルでこのような製品を披露したいと考えているだろう。待望のハードウェアが2022年終盤または2023年初頭に発売されるという最新の憶測が正しければ、これらのリリースタイトルの開発が既に進められている可能性が高いかもしれない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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