メドレーは2月3日、「花粉症治療とオンライン診療についてのアンケート」を実施したと発表した。
調査対象は、花粉症の症状がある全国の20〜50代の男女。調査日は、1月14日。有効回答数は、300件。
春の花粉症対策について開始時期を確認したところ(n=281)、重度者の半数以上が1〜2月から開始している。加えて、重症度が高いほど対策開始時期が早いことがわかった。
どのような花粉症対策をしているか(n=300)を確認したところ、「マスクをつけている」が最も多く79%。次いで、「市販薬を飲む」の43%、「医療機関で診察を受け処方してもらう」の31.7%と続いた。特に、処方薬の利用は重症になるほど割合が高い傾向にある。
自身の花粉症対策についてどう思っているか(n=281)を確認すると、「もっと対策したい」が62.2%と、6割以上が自身の花粉症対策に満足していない。
花粉症対策の悩み(n=300)では、「対策にお金がかかる」が37.3%で最も多く、「自分に合った対策方法がわからない」が36.3%と続いた。
花粉症治療で医療機関に行かない理由(n=300)については、「医療機関に行くのがめんどうだから」(38.9%)、「医療機関に行くとお金がかかりそうだから」(33.1%)、「医療機関に行くと待ち時間がかかりそうだから」(28.9%)という、受診の負担に関する回答が上位を占めている。なお、「コロナ禍で医療機関に行くのが不安だから」は26.4%だった。
花粉症治療のための市販薬と処方薬とでは、種類や効き目などに違いがあることを知っているか(n=300)を尋ねたところ、半数以上が知らないという結果になった。
また、「花粉症治療にオンライン診療が活用できる」ことを知っているか(n=300)を尋ねたところ、重度者の20%が「オンライン診療を受けたことがある」と回答。重症度が高いほど、オンライン診療の利用率と認知率が高くなっている。
花粉症治療でオンライン診療を活用することのメリットを確認すると、「時間がない時に良い」「自宅で手軽に診療できる」など、時間の節約や手軽に受診できそうといった回答が多くあった。また、「コロナ対策になる」と考えている人も多い。
オンライン診療を受けない理由については、「やり方がわからない」「対面と比べて不安」といった理由に加え、「かかりつけ医・近隣の医療機関がやっていない」「オンライン診療をしている病院を知らない」といった回答も多くあった。
今回の調査では、6割以上が花粉症対策について「もっと対策したい」と考えている一方で、「自分に合った対策方法がわからない」などの悩みを抱えていることが判明。
花粉症の治療のために医療機関を受診する人は全体の3割程度となるが、同社では、医療機関で個人の症状に合った市販薬とは異なる薬を処方されることが広く理解されれば、自分にあった対策を見つけられる人が増えると推察する。
また、医療機関を受診しない理由についても、オミクロン株の流行によって、よりためらう人が増えてしまうと予想する。
すでに重度者の5人に1人がオンライン診療を利用しているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、オンライン診療は医療機関を受診するため重要な手段となっている。同社では、受診の負担やコロナへの不安を感じることなく、医療へのアクセスが必要な人が当たり前の選択肢としてオンライン診療を活用できるように、引き続き適切な普及に貢献していくとしている。
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