ソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズと医療機器メーカーの三栄メディシスは2月1日、ウェアラブル型パルスオキシメーターを遠隔監視し、利用者のSpO2(動脈血酸素飽和度)の値が所定の値を下回った際に保健所の職員にメールで通知するシステムを東京都に納入したと発表した。
システムの導入にあわせ、東京都が直接管轄する多摩府中保健所、多摩立川保健所管内の自宅療養者に対し、ウェアラブル型パルスオキシメーターや通信用ゲートウェイなどの遠隔システムの利用に必要な各種機器の貸し出しが開始される。同システムは今後、東京都の他地域の保健所にも導入される見込み。
遠隔監視システムでは、三栄メディシスが販売するウェアラブル型パルスオキシメーター「Checkme Pro B ADV」と通信用ゲートウェイをBluetoothで接続し、パルスオキシメーターで測定中のSpO2値を、LTE回線を通じてクラウド上のシステムに送出することで、閾値を下回った際に保健所職員に自動でメールを送信する。
機器を利用する自宅療養者は、自身のSpO2値が閾値を下回った場合に、自ら保健所の職員に電話などで連絡することなく、自動でSpO2値を通知する。
リアライズ・モバイルは、自宅療養者への各種機器の貸し出し、回収、機器の利用方法などの問い合わせを受け付けるコールセンター業務といった一連の運用業務を東京都から受託している。
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