ソフトバンクグループは1月28日、同社の副社長執行役員COOであり、SoftBank Group International(SBGI)のCEOであるマルセロ・クラウレ氏が、1月27日付で退任したと発表した。後任として、ミシェル・コンブ氏がSBGIのCEOに就任する。
クラウレ氏は、ソフトバンクグループに9年間在籍。在任中には、米通信会社Sprintの再建や、T-MobileとSprintの合併、WeWorkのリポジショニングなどに貢献した。一部報道によると、クラウレ氏が役員報酬を巡り、会社側と対立していたとの情報もあるが、詳細は明らかにしていない。
退任にあたりクラウレ氏は、「ソフトバンクグループでの9年間は、かけがえのない経験となった。世界の素晴らしい経営陣や起業家たちとともにいくつもの大きなチャレンジに取り組む機会に恵まれ、そして皆で成功を収められたことは、とてもやりがいのあるものだった。私たちは、ソフトバンクグループの株主に価値を生み出しただけではなく、今後数十年にわたって業界のリーダーとなるであろう、先進的で革新的な企業への投資も行ってきた。私にソフトバンクグループで活躍する機会を与えていただき、また在任中にメンター、友人として接してくれた孫正義氏には特に感謝している」とコメントしている。
また、同社代表取締役 会長兼社長執行役員の孫正義氏は、「在任中マルセロは、ソフトバンクグループに多大な貢献をしてくれた。これまでの彼の尽力に感謝するとともに、今後のさらなる活躍を願っている。ミシェル・コンブと有能なチームが、SBGIの取り組んでいる素晴らしい成果を引き継いでいくことができると確信している」とコメントした。
なお、後任のコンブ氏は、2020年4月にSBGIのプレジデントに就任し、現在はWeWork、OneWeb、SoFi Technologies、Contentsquare、Jellysmack、Swileなど複数の同社のポートフォリオ企業の取締役のほか、Philip Morris International、Etisalat Groupの取締役も務めている。SBGI参画前はSprintのCEO、Sprint参画前はAltice、Alcatel-Lucent、Vodafone Europeなど複数の企業のCEOを務めている。
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