Zホールディングス(ZHD)のグループ企業のヤフー、アスクル、出前館は1月26日、食料品や日用品のクイックコマース(即配サービス)「Yahoo!マート by ASKUL」を発表した。
2021年7月末から、ZHDグループで実証実験していた「PayPayダイレクト by ASKUL」のブランド名を変更し、同日から本格展開する。
Yahoo!マートでは、アスクルが販売する食料品、日用品を中心とした約1500種の商品を、出前館のサービス上で注文できる。
注文を受けると、出前館の配達員が店舗で該当商品を受け取り、指定された配達先に自転車やバイクで商品を届ける。注文を受けた後の店舗内でのピッキング作業、梱包、配達員への受け渡し、ユーザーへ届けるという工程を最短15分で実施するという。
2021年7月末からPayPayダイレクト by ASKULとして実施していた実証実験では、10~12月の注文数が10倍以上に増加。Zホールディングス 執行役員と、ヤフー 執行役員 COO事業推進室 事業推進統括部長を務める秀誠氏は、「1店舗あたりの注文数と拠点数を順調に拡大できた」と説明した。
また、定性的な評価も高く、高い定着率を得られたという。「2回、3回と複数回使うユーザーも多かった。1店舗あたりの注文数を増やし、(クイックコマースの)拡大を加速できる」(秀氏)と、本格展開に踏み切った理由を語った。
なお、「Yahoo!ショッピング」で培ったコマースのイメージや、安心、安全、高品質のイメージを持つYahoo!へとブランドを変更することで、新しい買い物体験に対していいイメージを持ってもらいたいという思いを込めたとした。
現在は都内23区内で8店舗を展開しているが、2022年度内には都内23区全エリアと一部その他のエリアをカバーすべく、数十店舗まで拡大する見込み。また、日用品や食品、飲料などを中心とするラインアップも、店舗の購買傾向にあわせて強化していく。
アスクル 取締役 執行役員を務める輿水宏哲氏は「商品カテゴリーを増やせば増やすほど、お客様の数やリピート率も増える」とし、次のステップの目安として3000~4000点ほどを目指すと説明。配達員へディナーやランチの時間帯以外でも安定的に稼げる仕組みを提供するという狙いもあるようだ。
また、オープンを記念して、都内の対象エリアユーザー向けに820(ヤフー)円オフクーポンを配布する「Yahoo!マート オープン記念 820(ヤフー)円オフクーポン」や、ノベルティとして先着1万人に節分セットをプレゼントする「Yahoo!マート オープン記念 特製節分セットプレゼント」などのキャンペーンも実施すると発表した。
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