ライナフは1月20日、スマートフォンでインターホンの呼出を受けられる次世代インターホンシステム「ライナフGate インターホン」の提供を開始した。外出先でも在宅中でもスマートフォンから来訪者の応対ができる。
第1弾として、1月21日に予約制建物内覧会を開始した「ウエリスアーバン品川タワー」に導入し、マンションエントランスの自動ドアを顔認証で解錠できる、顔認証システム「ライナフGate」とあわせて、最先端の暮らしを提案する。
ライナフGate インターホンは、専用のスマートフォンアプリから、エントランスに訪れた来客を確認できるというもの。スマートフォンでインターホンの映像を見ながら来訪者の対応、エントランスの解錠ができるほか、音声通話に加え、メッセージの送信が可能。声を出せない環境でも文字を使った応対ができる。
ボイスチェンジャー機能も備え、居住者へのプライバシーにも配慮。インターホンの呼び出しに応対するアカウントを設定できるため、ファミリー物件等において、応対者を父親だけに限定するという使い方にも対応する。
ウエリスアーバン品川タワーは、品川駅から徒歩10分の場所に位置する大規模タワーマンション。24階建てで総戸数は305戸になる。2003年に竣工し、サービスアパートメントとして運営していたが、NTT都市開発が物件を取得し、共用部、専有部の大規模リニューアルを実施。一部を賃貸物件へと転用した。間取りは1R~1LDKで、月額賃料は13万8000~60万円。30~40代の単身者、2人世帯をメインターゲットに据える。
サービスアパートメントだったこともあり、室内にインターホンを設置しておらず、賃貸への転用の際、課題になっていたとのこと。全室にインターホンを取り付けるにはコストがかかり、配線などの工事に時間も要することから、別の方法を模索。以前からシェアオフィス事業などでタッグを組んでいたライナフが、ライナフGate インターホンを開発していることを知り、今回の導入に至ったという。
通常のインターホンは、室内の固定された場所でしか対応ができず、別の部屋にいると移動する必要があるなどの課題もある。賃貸物件では、故障時に対応する費用も高く、オーナー側の負担になっていたという。
ライナフGate インターホンは、タブレットと「NinjaEntrance端末」、入居者向けライナフアプリを組み合わせて使用ができ、後付けも可能。初期費用は不要で、タブレット、スタンド、NinjaEntranceの共通ハードウェア利用料(20戸までで月額7000円~)と、ライナフGateインターホン利用料(同1万円~)、ライナフGate利用料(同5000円~)が必要になる。
ウエリスアーバン品川タワーでは、顔認証によるライナフGateとともに導入することで、集合住宅としての先進性をアピール。利便性の高い都心のタワーマンションということで、最新の設備が入居希望者の関心を引けるのではと期待している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」