FacebookやInstagramを提供するMetaは、同社のソーシャルネットワークでNFT(非代替性トークン)をプロフィール画像にする機能と、新しいマーケットプレイスでNFTを作成および取引する機能を準備していると報じられている。
Financial Times(FT)が、同社の準備計画に関する内部事情を知る匿名情報筋らの話として報じた。「事情に詳しい複数の人物」によると、同社はNFTをプロフィール画像として表示することと、プロトタイプシステムを介したNFTのアップロードまたは「ミント(NFTを生成、発行すること)」を可能にする予定だという。
匿名情報筋のうち2人は、MetaがNFTの購入、販売、取引のための独自のマーケットプレイスを計画しているとも語っている。事実であれば、同社は、OpenSeaなど既存のNFTマーケットプレイスと直接競合することになる。FTが報じているように、OpenSeaはつい最近、投資ラウンドで3億ドル(約340億円)を調達し、130億ドル(約1兆4800億円)の評価額を得たばかりだ。
今回の報道に先立ち、Instagramを統括するAdam Mosseri氏も、自社でNFTの導入を検討していることを示唆するコメントを公開していた。FTの情報筋らは、InstagramのNFT計画に向けた社内テストも、既に始まっているとした。
FTの情報筋らの情報が正しく、Metaの計画が実現すると仮定して、NFTへの本格的な参入は、独自のデジタル世界の構築を目指す企業にとって理にかなった次なるステップだ。NFTが提供する他にはない形のデジタル所有権は、Metaが計画するメタバースの中で多くのデジタル資産の作成に対応するのに、不可欠な要素となる可能性がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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