米国立電波天文台(NRAO)は、若い恒星の周囲に存在する原始惑星円盤が、近くを通り過ぎた別の天体に乱されていた、という観測結果を発表した。
こうした現象が起きることは、恒星や惑星系の誕生過程を研究するコンピューターシミュレーション結果から予想されていた。ただし、すれ違いは比較的短時間で済んでしまうため目撃することが困難で、変化の過程を観測することも難しいそうだ。それが、今回の観測成功で実際に起きると確認された。
原始惑星円盤が乱されたのは、おおいぬ座の原始星による連星系「Z CMa」。ほかの天体が近くを通過した影響で、原始惑星円盤の一部が引き延ばされ、ガスと塵(ちり)が尾のような形になっている。
このような遭遇は、原始惑星円盤の形や動きに痕跡を残し、恒星の将来や、原始惑星円盤から生まれる惑星に影響を与える可能性があるという。さらに、Z CMaが爆発的に増光する原因とも考えられるとした。
観測には、チリにあるALMA(アルマ)望遠鏡とカール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡(VLA)を使用した。
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