2021年のランサムウェア攻撃は3000件弱、標的の半数近くが米国の組織--日本は38件

 Atlas VPNは、2021年に報告されたランサムウェア攻撃に関する調査結果を発表した。世界全体で合計2845件の攻撃が報告され、その半数弱にあたる48%が米国の企業や政府機関を標的にしていた。

 報告件数がもっとも多かった米国は1352件。146件でワースト2位のフランスを大きく引き離している。日本は38件だった。ワースト10カ国の報告件数は以下のとおり。

  • 米国:1352件
  • フランス:146件
  • カナダ:140件
  • 英国:139件
  • ドイツ:115件
  • イタリア:113件
  • オーストラリア:61件
  • スペイン:55件
  • ブラジル:48件
  • 日本:38件
ランサムウェア攻撃の報告件数(出典:Atlas VPN)
ランサムウェア攻撃の報告件数(出典:Atlas VPN)

 ランサムウェア攻撃では、サイバー犯罪者が金銭的な見返りや、機密情報の不正取得を目的にする。攻撃された企業は事業を速やかに再開させることや、被害を最小限に抑えることを考え、身代金を払ってしまいがちだそうだ。また、評判低下の悪影響が大きいことから、大企業が狙われやすいという。

 業種別の報告件数は、工業およびエネルギーが最多の599件。この業種では、石油パイプライン運営会社のColonial Pipelineに対するランサムウェア攻撃が大きく報道された。以下、小売りの545件、金融の355件、不動産の308件と続く。

業種別の報告件数(出典:Atlas VPN)
業種別の報告件数(出典:Atlas VPN)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]