AppleとGoogleがそれぞれ、「iPhone」「iPad」および「Android」デバイス向けのアプリストアからオンラインバトルゲーム「フォートナイト」を削除してから1年以上が経過したところで、チップメーカーNVIDIAがその解決策になりそうなものを用意した。
NVIDIAは米国時間1月13日、「フォートナイト」のクローズドベータ版を同社のゲーム配信サービス「GeForce NOW」で来週から一定期間にわたり提供すると発表した。GeForce NOWは、デバイスのウェブブラウザーからアクセスできる。料金は、ゲームセッションあたり連続プレイ時間が1時間までの場合は無料、それ以上の場合は月額9.99ドル。NVIDIAによると、同社は「フォートナイト」開発元のEpic Gamesと協力して、同ゲームのタッチ操作を最適化したバージョンを作成し、携帯端末でプレイしやすくしたという。
NVIDIAのこの動きは、AppleやGoogleをある意味避けてプレイする手段を熱心なゲーマーに提供するものだ。AppleとGoogleは2020年8月、セキュリティや決済をめぐってEpicと対立し、各アプリストアから「フォートナイト」を削除した。Epicは、反トラスト法に違反するとして両社を提訴したが、これまでのところ、2021年のAppleとの最初の裁判ではやや不利な結果となっている。
Epicは、AppleとGoogleのアプリストアから締め出されて以来、その決断を覆すことを両社に求めている。その一方で、これらのアプリストア以外で「フォートナイト」を提供する手段も模索してきた。それは、GoogleのAndroidを搭載するデバイスでは、Googleのセキュリティ保護を受けない形で同ゲームを直接ダウンロードできるようにすることを意味する。Appleのデバイスでは同社のアプリストアからしかアプリをダウンロードできないため、NVIDIAによる今回の発表までは、実質的に「フォートナイト」は凍結されている状態だった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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