Appleは米国時間12月15日、大幅に刷新した「Swift Playgrounds」の新バージョンをリリースした。これは同社のプログラミング言語「Swift」を子どもに教えるための「iPad」「Mac」向けアプリで、今後はiPadから直接、Appleの「App Store」にアプリを提出できるようになる。
Swift Playgroundsでは「Byte(バイト)」という名のキャラクターを動かし、これを通じてプログラミングの初歩を身につけることができる。コマンドや変数、ループ、「If」を使った条件文による操作といった基礎を学べる。入力するコードは、画面上のパネルに即座に反映され、変更した部分が及ぼす結果をすぐに確認できる。
プログラミングが必須の能力だと思わない人もいるかもしれない。実際、デジタル技術をコンピューター科学の学位を持っていない人にとっても使いやすいものにすることは、さまざまなApple製品のポイントの1つだ。とはいえ、プログラミングが育む創造性や論理的思考力が学校や仕事で役に立つのは確かで、プログラミングはその人のキャリアの中では重要な選択肢と言える。
Appleは2016年にiPad用アプリとしてSwift Playgroundsを最初にリリースし、1つ前のバージョン3でMac版を追加した。今回リリースされたバージョン4では、まずはiPad版で、ツールの大幅なモダン化に踏み切り、App Storeにアプリを直接提出できるようにした。Swift PlaygroundsはAppleの「SwiftUI」テクノロジーもサポートしている。SwiftUIは、2019年に導入されたユーザーインターフェース要素に関するフレームワークで、iPad、「iPhone」、Macの間の違いを埋めるのに役立つ。
ただし、AppleのApp Storeにアプリを提出できるといっても、世界中の人が今後そのアプリを試せるとは限らない。このSwift Playgroundsで制作したアプリについても、AppleがApp Storeで通常行っている審査プロセスが適用されるからだ。ゆえに、「hello world」と表示されるだけの試作アプリを作ったとして、それがApp Storeに登場することは期待薄だ。
加えて、アプリを提出するには、Appleの開発者アカウントが必要で、これは年間99ドル(約1万1300円)の登録料を支払う必要がある。ただしAppleは学校向けに無料アカウントを提供している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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