ジェイアール東日本都市開発とパナソニック産機システムズは12月15日、駅ビル閉店後でも購入できる無人販売サービス「EKIPICK MART」の新たな実証実験を開始すると発表した。
12月20日から、新開発した「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース(仮称)」を活用する。
EKIPICK MARTは、閉店時間後の駅ビル内店舗における食品購入の需要を検証する、ジェイアール東日本都市開発のサービス。コロナ禍で需要が高まった商品の非対面販売、夕食難民などのニーズを想定しているという。
6月18日には、JR総武線船橋駅直結のショッピングセンター「シャポー船橋」の共用通路にショーケースを設置。5時30分から24時まで、パンをセルフレジでキャッシュレス購入できるサービスとして展開していた。
その結果、これまで7000個以上のパンを販売。駅ビルの営業時間外の売り上げは50%近くに達し、商品の決済率は99.8%となっていた。このことから、誰でも自由に商品を取り出して購入できる販売サービスが成り立つことを実証したという。
今回開発したパナソニック製のセルフレジ決済型冷凍・冷蔵スマートショーケース(仮称)は、併設するセルフレジユニットで電子マネー、クレジットカード、QRコードなどでキャッシュレス決済後、有効性が確認できるとショーケース扉のロックが解錠。商品を手に取った後に扉を閉めると商品が購入できるため、扉の閉め忘れや意図しない時間の販売を防止。より安心、安全な食品の無人販売を実現できるという。
さらに、販売する商品特性に合わせて、販売時間の遠隔管理が可能。設定した販売時間以外の時間帯は解錠できない仕様となっている。
今回の実験では、「冷蔵1ドア」を1台、「冷蔵2ドア」を2台、「冷凍1ドア」を1台、計3種類4台のショーケースを設置する。設置場所は、シャポー船橋の1階3カ所。その内、2カ所は新設となる。
販売時間は、最大5時30分から24時00分まで。販売するのは、駅ビル内4店舗が提供する食品。具体的には、菓子工房アントレの洋菓子、回し寿司 活の寿司、フォークダンスのパスタ、一期一会 みそののラーメンを予定する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」