ソフトバンクは5月22日、オフィスや病院、工場、学校、ホテルなどで菓子や飲料、パン、日用品などをキャッシュレスで購入できる無人販売サービス「スマートマルシェ」の提供を開始すると発表した。なお、設置費や運用費が不要のため、無料で導入可能。対応エリアは東京23区(順次拡大予定)。
スマートマルシェは、オフィスなどに専用の棚や冷蔵庫のほか、セルフレジ用のタブレットおよび、決済端末を設置することで、手軽に商品を購入できるサービス。支払いは、交通系電子マネーとスマホ決済サービス「PayPay」に対応している。
現金で支払う従来の無人販売サービスと異なり、100円や150円などお釣りが不要な価格帯に縛られず、豊富な商品を取り扱うことが可能。また、各設置場所の売り上げデータは、セルフレジ用タブレットを経由してリアルタイムでクラウド上に集積され、そのデータを基に同社が商品を発注。商品のラインナップは、各設置場所のデータを基に見直され、最適化される仕組みを採用した。
同社によると、働く環境によって、近くに売店がないまたは、売店へ行く時間が取れないなどのさまざまな制約があり、手軽に菓子や飲料などを購入したいという従業員のニーズが多くあるという。同社では、そのようなニーズがあるオフィスなどのマイクロマーケット(小規模商圏)へのソリューションとして、スマートマルシェを開発した。
なお、スマートマルシェのサービス名には、マルシェ(市場)に人々が集まって会話を楽しむように、このサービスが職場におけるコミュニケーションの活性化のきっかけになってほしいという思いが込められているという。また、今後は、食品に限らずさまざまな種類の商品を取り扱うとしている。
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