Amazon Kids+に加入すると、Amazonが子ども向けに用意した本やゲームを利用できる。GlowにはAmazon Kids+のサブスクリプションが1年分ついてくるが、その後は解約の手続きをとらない限り、月額2.99ドルの課金が始まる。しかも解約した場合、コンテンツはすべて消えてしまうため、スマートフォンについている無料ビデオ通話アプリとの差があいまいになる。
Amazon Kids+はGlow専用ではないため、契約をしておけば、他のデバイスでも対応コンテンツを利用できる。例えばタブレットを持っているなら、そのタブレットでもAmazon Kids+が提供する多彩な本やアプリ、ゲーム、ビデオを利用可能だ。
Glowを購入するなら、子どもとビデオ通話をする相手が互換性のあるタブレットかスマートフォンを持っているかを確認しよう。
Glowの電源を入れっぱなしにしたい場合は、物理的なシャッターによって、ビデオ通話をしていない時にカメラを確実にオフにしておくことができる。音声やビデオの記録がAmazonに収集されることはない。保護者はAmazonの保護者用ダッシュボードにログインして、誰がGlowデバイスに電話をかけたかを確認できる。ただし、通話時間や通話中に行ったアクティビティー、アクセスした本の履歴は確認できなかった。
メインメニューでは、過去のアクティビティーやプロフィールに登録された年齢に基づいて、おすすめのアクティビティーや本が提案される。
Glowでのビデオ通話は、スマートフォンを利用したビデオ通話とは勝手が違う。例えばAppleの「FaceTime」では、自分と相手の姿を小さなプレビュー画面で確認できるが、Glowではできない。ビデオ通話の相手は、子どもとゲームで遊んだり、本を読み聞かせたりしている間、自分の姿を見ることはできない。
このため、自分がカメラフレームから外れていても気づかないことがある。わが家の場合、ゲームや本に夢中になると、子どもに「おでこしか見えないよ」と言われることが多々あった(祖父母が相手の場合は、ほぼ毎回)。ビデオ通話の相手がタブレットを横向きに持って通話をしている場合は、なおさらだ。今後のアップデートでの修正を期待したい。
一方、子どもの側について言えば、Glowデバイスのビデオカメラは非常に優秀だ。ディスプレイの解像度はわずか720Pだが、プレイ中は常に子どもが中央に映し出される。子ども自身の姿は映らないので、子どもたちがディスプレイに映った自分を見ようとすることもない。これは良い点だ。自分の姿に気を取られず、ビデオ通話の相手に集中できるので、対面のコミュニケーションのようなリアリティーが生まれる。
ソフトウェアの操作性は、祖父母や子どもたちが直感的に使えるレベルには達していなかった。例えば「トイ・ストーリー」のインタラクティブ絵本を見ていた時、BGMの音量が大きすぎて、祖父の声が聞こえないことがあった。しかし娘だけではGlowの音量を調整できず、私がメニューのあちこちを開いて、Glow側の音量を調節する方法を探し回らなければならなかった。祖父の側でも、孫の声をミュートすることなくBGMの音量だけを下げる方法を見つけられなかった。
投影された映像にタッチした際の反応も完璧とは言えない。これは手がマットに触れたかどうかを赤外線センサーで検知しているためだ。タッチが1度では検知されなかったり、誤検知が起きたりすることがたびたびあった。「iPad」のスムーズな操作感に慣れている子どもの場合、ちょっとしたイライラを感じるかもしれないが、ストレスが長引くことはなかった。
ゲームの最中に子どもと祖父母の両方が不具合を感じ、私が間に入って通話を終了させ、再スタートしたこともあった。このことをAmazonに伝えると、最新のアップデートを反映したGlowデバイスが送られてきた。2台目のテスト機でもデータのロード中にシステムが固まることが1度あったが、トラブルはすぐに解消された。不具合は全体的に少なく、大きな問題ではないと感じている。私が気付いた点は全て、今後のソフトウェアアップデートで修正されるものと期待したい。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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