SensorTowerは、世界モバイルアプリ市場に関する調査結果を発表した。消費者によるアプリ内課金やサブスクリプション契約などを合わせた2021年のモバイルアプリ支出額は、約1330億ドル(約15兆1274億円)になると見込む。前年の1111億ドル(約12兆6354億円)に比べ19.7%増。
2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに影響されて自宅で過ごす時間の増えた人が多かったためか、アプリの使用と有料サービス利用が増えたと考えられ、前年比約30%増という大きな伸びを記録した。2019年の対前年比は21%増で、2021年の20%弱の成長率は、以前の成長ペースに戻ったといえる。
アプリストア別にみると、App Storeは851億ドル(約9兆6784億円)で、前年の723億ドル(約8兆2227億円)に対し17.7%増。Google Playは479億ドル(約5兆4477億円)とApp Storeの半分強といった規模だが、前年の388億ドル(約4兆4127億円)から23.5%増と成長率は高い。
ゲームを除いたアプリ売上高の総合順位は、1位がTikTok、2位がYouTube、3位がピッコマ。TikTokの売上高は、2021年11月までの11カ月間で20億ドル(約2275億円)に達しており、前年同期間の12億ドル(約1365億円)から67%も増えている。
ゲームを除いたアプリのダウンロード回数も、総合1位はTikTok。これに、2位Facebook、3位Instagramが続く。
ゲーム分野のアプリは、2021年の売上高が896億ドル(約10兆1902億円)で、前年の796億ドル(約9兆529億円)に比べ12.6%増と、成長を続けている。市場全体に対する売上高ベースのシェアは67.4%あるものの、2019年の74.1%、2020年の71.7%に比べ下がった。この低下は、コロナ禍で大きく伸びたエンターテインメントなど、他分野の成長が影響したという。
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