SensorTowerは、スマートフォン用アプリに関する支出額を調査し、その結果を発表した。2021年第1四半期から第3四半期にかけて、ユーザー1人あたりの平均支出額は日本が149ドル(約1万6989円)でもっとも多かった。
調査では、Appleの「App Store」およびGoogleの「Google Play」に対して支出額の多い10カ国を比較。これら10カ国の総支出額は654億ドル(約7兆4569億円)で、前年同期間の538億ドル(約6兆1343億円)に比べ22%増えていた。なお、Google Playを利用できない中国は比較対象から除外している。
各国のユーザー1人あたり平均支出額は以下のとおり。
日本の平均支出額は前年同期間比18%増。2020年第1四半期から第3四半期の同23%増よりは、成長ペースが鈍った。これについてSensorTowerは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに影響されて支出が増えた2020年から、平常の状態に戻った、と分析する。
ユーザー1人あたり平均支出額の伸びがもっとも大きかったのは、タイの33%増。タイの2020年における成長率は41%で、増加率が8ポイント減と、やはり2021年になって鈍化した。特に増加率の落ち込みが激しかったのは、カナダの20ポイント減(2021年が22%増、2020年が42%増)、韓国の17ポイント減(2021年が15%増、2020年が32%増)。
総支出額1位は米国の301億ドル(約3兆4320億円)で、前年同期間の242億ドル(約2兆7593億円)に比べ24%増。これに続くのは、日本の186億ドル(約2兆1208億円)、前年同期間の158億ドル(約1兆8015億円)から18%増。
今後については、支出額の増加ペースは落ち着くものの確実に増えていく、と見込む。
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