NECブランドPC搭載の「ハードディスクデータ消去ツール」、ADECの認証を取得

 NEC パーソナルコンピュータ(NECPC)と日本電気(NEC)は12月8日、NECブランドのWindows PCに標準搭載されている「ハードディスクデータ消去ツール」が、データ適正消去実行証明協議会(Association of Data Erase Certif ication:ADEC)の認証を取得したと発表した。

消去方法の選択イメージ
消去方法の選択イメージ

 総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーガイドライン(2020年12月版)」では、機器の廃棄について「情報システム管理者は、機器を廃棄、リース返却等をする場合、機器内部の記憶装置から、全ての情報を消去の上、復元が困難な状態にする措置を講じなければならない。」とされている。

 企業や団体、個人において、PCを廃棄する際にデータを確実に消去する必要性が高まっており、こうしたユーザーの声に応えるためにNECPCが開発した独自ソフトウェアだ。

 なお、PCを廃棄・譲渡する際にHDD・SSDのデータを消去するためのソフトウェア自体は、NECが販売する2004年5月以降のVALUESTAR、Lavie、LAVIEから添付されている。

 通常、PCに搭載されたHDD・SSDに記録されたデータは、そのデータを削除したり、HDD・SSDをフォーマットしたりしても、データが消えたように見えるだけで、記録は残存している。

 従って、誤操作によりデータを消してしまっても、一部の復元ソフトなどを利用することで、復元・再利用が可能。しかし、PCを破棄する場合は、正しく処理していないとHDD・SSDから情報が漏洩してしまう危険がある。

 ハードディスクデータ消去ツールは、3段階のデータ上書き消去方法を採用している。これは、PCのデータ消去が適正に行われたことを証明する第三者機関であるADECの「データ消去技術ガイドブック」(第2.3版)に記載される「Clear」のレベルを満たしている。

 このことから、今回ADECによりハードディスクデータ消去ツールが認証されることになった。

 なお、ADECの認証を取得したハードディスクデータ消去ツールについては、2018年7月発表以降のLAVIEシリーズ(LAVIE N11、Direct N11、Windows 10 Sモデルを除く、Windows PC)および、VersaProシリーズとMateシリーズ(再セットアップ用媒体・メディアが必要。再セットアップ用メディアがDVD媒体の場合は光学ドライブが必要)が対象となっている。

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