ソフトウェアのデザインは表面的なものだが、大勢の人々が毎日仕事に使っているソフトウェアで重要な要素といえる。Microsoftは「Office」の「ビジュアルアップデート」を展開し、新しいデザインをロールアウトしている。「Windows 11」に合わせて刷新されている。
Microsoftは現在、Windows 11の主要なアプリで角丸のウィンドウを採用するなどアップデートを実施している。同社によれば、このデザイン変更は、「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」に適用される。それぞれのアプリで「Coming Soon」機能を利用してオンオフを切り替えられる。
Microsoftのデザイン担当者は、この新デザインで、コラボレーションの困難を軽減することに期待している。
MicrosoftのUIデザイナーRachel Roman氏は10月、「Microsoftのレガシーといえば、なんといっても『Windows』と『Office』の2つだ。どちらにも強力な用途がある。だが、WindowsデバイスでOfficeアプリなど、この2つを合わせて使うと、そのエクスペリエンスで多くの顧客にとって悩ましい点が生じる。統一性のなさ、複雑すぎるユーザーインターフェース(UI)、使いにくいコラボレーション機能は、ユーザーが直面する主な課題の1つとなっていた」と述べている。
「さまざまな点で、こうした弱点に対処することで、私たちが数年前に始めた『パワーとシンプルさ』を追求するデザインの取り組みは続く。Officeは常にきわめて強力なツールだったが、シンプルさとは程遠いものだった。私たちは、ユーザーがOfficeのお気に入りのアプリや機能を、より素早く簡単に、快適に利用できるようにしたいと考え、当社のスイートを大幅にシンプルにする取り組みを始めた。そこで大いに役立ったのは、Microsoftのデザインシステム『Fluent』だ」とRomano氏は言う。
Microsoftによると、OfficeはWindowsのテーマとデフォルトで連動し、Officeのテーマを黒、白、カラフル、ダークグレーなどに変更できるようになった。
同社は、「われわれは12月に入り、『Current Channel』ビルドを実行しているサブスクリプションユーザーの50%、そして『Office Home & Student 2021』『Office Home & Business 2021』『Office Professional 2021』『Office Personal 2021』のユーザー向けに、ビジュアルアップデートを自動で適用した」としている。
クイックアクセスツールバーは、インターフェースをシンプルにするため、デフォルトで非表示となった。Officeのリボンを右クリックするか「リボンの表示オプション」アイコンをクリックすれば表示できる。
Microsoftは主要なアプリのデザインをWindows 11に合わせて刷新している。最近では、「Windows Media Player」、「ペイント」アプリなどのアップデートを明らかにしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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